迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

親番組が終わっても続く“企画イベント”

いや〜、今日放送された“鳥人間コンテスト”、今年は見応えある大会でしたねぇ〜。去年(一昨年だっけ?)は台風の影響で、人力プロペラ機部門(1000m飛行は当たり前な“プロ級”部門)ができず、滑空機部門(ようは手作りグライダー、主翼幅12m以内のフォーミュラと、主翼幅に制限がないオープンがある)のみで、面白味が半減だった分、スゴい興奮しましたね。(しかし惜しかったなぁ、人力プロペラ機タイムトライアル部門の堺風車の会w)
さて、これの“親番組”はご存知だろうか?若い世代だと知らない人も多いと思うが、元々は“おバカ”な競技での記録を競う“びっくり日本新記録”という番組である。コレは、かつて毎週日曜日の夜7時に、NTV日本テレビ系(制作はYTVよみうりテレビ)で放送されていた。その中のひとつに、この“企画”があって、今年で開催30回を数える。

この番組自体は、他の企画があまりにも子供がマネするには危険すぎるネタが多かったのと、定番化したネタの優勝者があまりにも“お約束”臭かった事もあって、20年以上前に終わってしまったんだが、この“鳥人間コンテスト"だけは人気が高く、しかも舞台が夏の琵琶湖とあって、すっかり彦根(会場の松原遊泳場がある)の“夏の風物詩”にもなっている。特に最近は、一部の大学の“課外授業”という意味合いも強く、特に人力プロペラ機部門(今年から飛距離の部門と往復2kmで争うタイムトライアル部門に分かれた)は、それぞれの成果(機体の性能や滞空時間等)を競う場面も…。
かつては社会人の参加が多かったのだが、時代とともに時間に余裕があり、しかも“学問”として取り組む事ができる大学生の参加がメインになってきてる。また、一部の“有力候補”には、ある程度のスポンサー(大概は航空関係者)が付くとか。また、かつてはどちらかというと“お祭り騒ぎ”的要素もあって、飛距離よりもデザインを重視して、プラットホーム(滑空機に考慮して、水面からの高さが10mある)から“墜落”する機体も多かった。他にも、書類審査や中間検査にはパスしたのに、当日の最終検査で機体の安全性が認められず、“失格”となったチームもw
当初は滑空機がメインだったが、人力プロペラ機が1000m以上飛ぶ様になってきてからは、人力プロペラ機が主体になってきた。そこで滑空機でも勝負できる様に、2部門に分類される様になり、去年からは“初心者向け”として滑空機はフォーミュラで参加しても勝負できるルール(滑空機部門そのものとしてはオープンクラスとフォーミュラクラスは“同条件”だが、フォーミュラクラスで参加した中で最長距離を達成した場合、特別に賞金が出る。)ができた。また、人力プロペラ機も、最近では20kmも飛ぶ機体が出てきたのを考慮して、18km以上飛行した場合のみ、プラットホーム方向への旋回が認められ、GPS追跡による累計での飛距離も“公式記録”として残される。(実は、今までの大会で、琵琶湖大橋手前まで飛んじゃったり、対岸のマキノ町付近まで飛んだ事もあっての“苦肉の案”でもあるw)今年の大会では、マジで28.6kmも飛ばしたチーム(東北大)が出たんで、恐らく近い将来には、往復36km(!!)も飛ばす人力プロペラ機が登場するかも知れない。こうなるともはや、航空力学の分野ではなく、スポーツ力学の域に達するのでは?と、オイラは考える訳である。(それにしても、創価大学のフォーミュラ機の翼、完全に意識し過ぎでは?!)