迷馬の隠れ家 はてな本館

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過去に囚われるな、宮崎県人。

前知事の官製談合による辞職に伴う昨日の宮崎県知事選挙は、タレント業を“引退”してでも郷土の行政を刷新したいと願って立候補した、そのまんま東候補が当選した。とはいえ、投票全体数から考えると、“圧勝”とは言い難い。しかし、普段は選挙に関心を持たない若年層(20〜30代)を中心に、どっかで“県政革命”を期待する動きがあったのは確かである。こういうのは、喜ばしき意識改革の一歩である。そう、政治家だからとか官僚だからとか、なにげに権威を傘に庶民(住民)をバカにした政策しかやってこなかった既成政党に対する、宮崎県民…特にこれからを背負って立つ若年層の“答え”がコレである。
しかし、立候補する前の“スキャンダル”を根掘り葉掘りするマスコミの行動は、何がしたいのかオイラにはさっぱりわからない。どうも、こういった報道機関の“揚げ足取り”こそ、政治改革を阻害する一番の悪ではないかと思えて仕方がないんだが…。

確かに彼は、いくつかの暴行事件やハレンチ行為をやった前科者ではある。が、その度に大学に通っては政治や地方自治の仕組みなどを学び、いつかは政界で自分の痕跡を残す仕事がしたいと願っていた。そのための努力があってこその話であり、そうでなければ、有名タレントが東京での芸能生活を捨ててまで、故郷の行政の長になろうと考えたりはしない。
よく考えてもらいたいのだが、地方自治および衆議院議員への立候補は、25歳以上なら誰でもできる。(但し、犯罪歴がある場合、刑にもよるが刑務所出所後5年は不可。また、在日外国人も、国籍を日本に変更しない限り、選挙へ出馬も投票もできない。)つまり、投票が邪魔臭くても本気で政治を変えたいと思うなら、自らが各自治体の選挙管理委員会に出馬表明をして所定の手続きを済ませれば良いのである。もちろん、それに似合うだけの学識と有能なブレイン(政策秘書)が必要ではあるが、それを既成政党にするのか自前でそろえるのかでは、決定的な違いがある。既成政党だと、どうしても政党倫理と代々伝わる“習慣”がつきまとう事になる。特に上下関係と官僚(公務員)や各省庁に出入りする業者とでの柵があり、コレが結果として政治家が本来はたすべき役割を忘れ、腐敗した政治に変貌する訳である。ただ、自前の場合だとそういうのは一切ないんで気軽な反面、知名度や信頼度は既成政党に比べると弱い。親戚縁者の数が多い人ならともかく、オイラみたいな“友達いない歴ン10年w”なモンにとっては、コレはデカいハンデである。
宮崎県はオイラも幼少期に1回だけ行った経験があるが、特にコレといった思い出がない。あってもせいぜい、フェリーで隣の鹿児島県から入った記憶ぐらいで、何をしてたんかは覚えていない。しかし、風光明媚で穏やかなトコというイメージがある。高知県と並んで、ある意味農林水産業がメインで、若干リゾート地としての整備だけはちゃんとしてるといった感じしかない。ただ、言えるのは高知県でもそうだったが、庶民に活気がないというか、為政者の意見に流され気味な雰囲気がある。忘れてはいけないが、そこの地方自治体での“主役”は住民であって、決して行政や一部の企業ではない。現状維持がお好みなら、それに似合うだけの税金を搾り取られても文句は言えないし、本気で生活向上を望むなら、それなりの覚悟は必要である。とにかく、次の問題は県議会議員の意識であり、コレが知事と喧嘩するようであれば、すぐ元の“腐敗した行政”に戻るだけである。多少意見するのは当たり前だが、だからといって東国原(←そのまんま東の本名)知事をバカにしてはいけない。なぜなら彼は、これからを背負う若者が選んだリーダーであり、協力してあげなければ、恐らく多くの若者が将来を嘆いて、九州を出て行くのがオチである。これからは、地方の時代である。そのための“試練”は、既に始まっている。政治手腕は未知数だが、“芸人”だった時に起こした罪に囚われずに、しかもこれからの事を考えて故郷に帰った“英雄”を暖かく見守ってやろうじゃないですか。