迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ノブさんとマーティが“あの件”に関して何か言いたい様です…

マーティ(以下テ):まったく、なんでこんな事が繰り返されるんでしょう?ボクの生前時もそうでしたが、どうしてこうも視聴率に拘り過ぎて、報道機関としての役目を忘れるんでしょうか。
ノブ(以下ノ):マーティの言う通り、ボクもかつて在籍していた放送局だけに、今回の件はホントに腹立たしいと言うか、情けないと言うか…
テ:あれ?なんか今日はノブさん、かなり怒ってますけど、どうしたんです?ボクの場合は、かつて同じ過ちをやった放送局が、他局の“捏造”にツッコんで良いのかと言いたいんですが…どうもボクとは違う部分で荒れてますね?
ノ:ああ、ボクは開局当時から関係があったんで…昔はこういう事に拘らない放送を目指してたんだけど、どうも“全国ネット”という魅惑に負けた感がしてしかたがないんだ。フジサンケイグループの放送局という意味ではマーティと同じだけど、もともとは“関西発全国向け”の放送局を目指して開局したからなぁ。
テ:え?それ初耳ですよ。そんな計画を当時からやってたんですか。
ノ:まあ…な、あの当時はNTVと同じ野望を持って開局したんだけど、なにぶんもともとは神戸と京都のラジオ局の“共同運営”みたいな部分もあったからねぇ。スタッフ同士でもけっこう喧嘩したモンだよ。
テ:ふ〜ん。

ノ:もともと産經新聞社は、新聞だけでは読売や毎日、朝日にはメディア競争には勝てないと見込んでたフシがあって、どうしても“放送分野”への参入を急ぎたかったんだ。そこで、当時大阪の財界人を向こうに回して奮闘していたラジオ神戸と京都放送に打診して、テレビ局を作ろうとしたんだ。そのうちに阪急の創立者小林一三がこの計画に乗ってくれたから、今日の姿があるんだよ。
テ:それでか!!東宝系の映画を中心に紹介せざる得なかったのは。なるほど、だったら生前に抱いてた疑問点に合点がつく。道理で、試写会や映画イベント関連で東映や松竹が少なくって、東宝がメインだったのは、ノブさんが所属していたトコが、もともと阪急系の放送局だったって事だ。
ノ:今にして考えれば、そういう事になるね。だからこそ、ボクはすごく悔しいんだ。直接作ってた訳じゃないけど、ボクの後輩の責任になってしまった事も含めて、多大な迷惑を視聴者やスポンサーに掛けてしまった事が。
テ:系列キー局に在籍してたボクもです。“著作権”こそノブさんトコですが、実質作ってたのはボクのトコの子会社…というより、キー局の“ミラー会社”ですからね。これは連帯責任として、キー局も何らかの制裁を自らに科すべきだと、ボクは思いますね。
ノ:だが、それ以上に他局もヒドいね。自分トコだってあり得る話なのに、まるで“正義”ぶってる、コレはあまりにバカげてるよ。
テ:そう、ボクも同意です。大体、自分トコの情報だって、ちゃんとした“取材”と称して誤摩化してる部分って、けっこうあるじゃないですか?まして、健康情報もさることながら、ここ数年の“成人式”での取材もそうだし、DV(ドメスティック・バイオレンス)やいじめ問題、官民癒着と談合、果ては知事選での候補者に対する過去のスキャンダルまで。なんでも“視聴率が良いから…”という理由だけで、過度な報道をやってる様にしか思えません。すべてを明らかにする事は大切なのですが、だからといって、余計な情報や人権侵害に抵触する様な話までやっていいハズがありません。まして、情報を故意に歪曲するなんて、報道機関として情けない話ではありませんか。
ノ:珍しく熱弁するねぇ、マーティ。よっぽど許せないんだ、今回の件は。
テ:ええ、“ジャーナリズム”を謳う報道機関が、政治の闇を晴らさずに、仲間の揚げ足取りをするのは、許せないんですよ。もちろん、情報を偽った放送局に対してもですが、それ以上に責任を地方局に擦り付けてるキー局の態度は、むしろ在籍してた事すら恥ずかしいくらいですよ。
ノ:行政も行政で、事が起こってから批判し罵る態度は、如何に愚かか。散々ローカル番組で取り上げては叩かれてる部分なのに、こういう部分では“仕事きっちり”ってのもどうだろう?
テ:ですね。裏金は作るわ、税金は貪るわ、災害発生しても救援要請を出さないわ…何の為の行政なんでしょうかねぇ。
ノ:だから、本来は庶民がそれらの不正を監視し、注意喚起をするべきなんだろうけど、何していいのかわからないのも事実。で、結局は“他人のアラ探し”で終わるのがオチ。
テ:…なんだか、こういうのって、子供じみててウンザリしますね。
ノ:ま、ボクらは既に鬼籍の者だから、こういうのを言ってもしかたがないのかもしれないが、でも、マスターを通じて、あるいは何らかのカタチで今でもこうして見てる訳だから、そこのトコはわかってほしいね。
テ:そうですね。ボクらだって、スタジオの影で見守ってるって事を、現場で働いているスタッフは忘れないでほしいですね。それが“伝統を守る”という意味ですからね…。
ノ:ああ、その通りだね。ただ単純に時間の経過を待つのではなく、いろんな積み重ねで歴史は作られるのだから、その過程でボクらの歴史にまで泥を塗らないでほしいなぁ。