迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

航空機事故とYS-11の話。

いや〜、びっくりしましたねぇ。昨日の高知空港でのボンバルディアDHC8-400(通称:Q400)“胴体着陸”騒動。どうも話の内容を聞いてみると、構造上の欠陥をひた隠しにしてる様な気がするんだが…どうだろう?オイラも伊丹空港園田競馬場(実は、位置的に伊丹空港の裏手なモンで…w)でコイツを見た事あるんだが、どう考えてもかつて国内を縦横無尽に飛び交っていたYS-11の方が、見た目もさることながら純粋な“made in Japan”だけあって安定した離着陸をやってた様な気がする。そんなオイラだが、かつては、風に煽られるとすぐに縦揺れが激しくなってしまうYS-11を嫌って、割高でも無理矢理ボーイング737ロッキードの便を狙って(正確には、親に無理言って)予約したクチであった。(でも、流石に22年前の日航ジャンボ機墜落事故の影響で、しばらく飛行機に乗ろうとは思わなかったが…)

では、なんでYS-11は滅んだのか?結局は機体が重過ぎて燃費が悪いのと、小型ジェット機の開発が進んだ事が大きいだろう。そして、国内で航空機を製造するメーカーがいない…つまり、国内線においては未だにプロペラ機の需要はあるのに、製作コストの加減とブランド力のなさが裏目になったと考えるべきだろう。
航空機事故の殆どは、航空会社の“整備不良”やメーカー側の構造上(特に金属疲労を起こしやすい部品)の不備が原因である。特に、古い機体を使い回さざる得ない航空会社程、どんなにボロい機体でも乗客の安全を考えた上での整備をしっかり行っている。それはイコール、乗務員の“職場の安全”を優先にしてる事と同じであり、その分の料金を取られたとしても文句は言えない。しかし、“最新鋭だから”とか“価格が安いから”といっても、構造上に重大なミスがあったり、整備の際に手抜きをしてるようであれば、墜落して当然である。
企業としては“利益追求”は当然の課題であり、低コストでなおかつ使い回しが利くなら、コレ程都合のイイ話は無い訳で、ひいては人件費や利用者サービスの簡素化ができれば文句ナシで使いたがる。しかし、忘れてはいけないが、そうやって得られた収益はまず、現場で働く従業員に還元されるべきであり、また新たな機体を購入する等の設備投資、更には利用客の安全を確保する為の整備等に費やすべきであり、基幹路線確保よりも地方のシャトル便に重点を置く方が、集客率を上げる可能性がある。だが、地方路線を蔑ろにし、“儲かるから”と幹線ばかり重点を置き過ぎると、結果として企業ブランドの失墜を招く事故が発生しかねない。今回の事故も、考えようによっては地方路線軽視とブランド力の驕りが出たと捉えられても仕方がない。
今回の場合は、たまたま機長が冷静に機体を操作したため、また、ボンバルディア機自身は軽量な機体(その分燃費が良い機体)だった為に、乗員乗客全員無事だったまでに過ぎなく、コレがボーイングの中型ジェット機YS-11だったら、恐らく高知空港は半月近く閉鎖になってたかもしれない。だが、墜落されたら意味がない。そういう意味でも、今回の事故は原因追及とともに再発防止の為のマニュアルを徹底させるべきでしょう。