迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

その言葉、自分を苦しめてませんか?

統一地方選ネタの続編と言ってはなんですが、再選を決めた石原都知事が、13年前の阪神・淡路大震災での兵庫県の対応のマズさを皮肉って、“早期に自衛隊を呼んでたら、2000人は救えた”とほえた。もちろん、貝原兵庫県知事は“そんな失礼なコトいう知事を選んだ東京都民が不憫”と皮肉った訳だが、当時の状況を考えると、双方の言い分は完全に当時の被災者をバカにした発言であり、当然だが亡くなった5600人の犠牲者に対して侮蔑した態度であると言いたい。忘れては困るが、たとえ自衛隊を早期に派遣できたとしても、救助活動や瓦礫の回収作業を行うにも、機材を運び起動させたくても肝心の道路や運動公園、港湾がズタボロ状態で、しかも支援物資やボランティアを分配するにしても、状況がつまめないままでは、どんな“善意”も無意味である。

まして、高速道路が下に幹線道路がある様な構造の区間で橋桁が落下し、長期の通行止となった事も踏まえると、“お前らに何見てたんや!!”と、ツッコみたくなる。(埠頭も地盤液状化の影響で歪んでしまい、大型フェリーが着岸できなくて難儀した訳だし…)
あの震災があったからこそ、防災面を考慮した街づくりと、それに基づいた建築基準を改めた訳であり、それでもいざ都市直下型地震が起きれば、結局は人口に比例した犠牲者が出て当然である。むしろ、土地柄が影響したから、人口の割に犠牲者が“少なかった”だけに過ぎず、もしもコレが大阪市内だと、現行の建造物の密集状況を考えれば、恐らく自衛隊云々いう前に時間帯によっては、恐らく梅田付近で2万人程度は死んでます。つまり、未曾有の災害(東南海沖地震や富士山大噴火等)の前では、どんな防災対策も、その後の救援活動も、“いざ本番”でまったくといっていい程、通用しないのです。
真面目な話ですが、“有事”はどんな些細な事でも起きてるものです。それをひとつひとつ、キチンとこなせてる人が緊急時でも慌てずに対応ができるのであって、体裁を守るためだけに訓練を受けても意味がないのです。交通事故で警察に連絡入れる事も、危険行為をやらかした小学生を叱る事も、路線バスで迷惑行為をやったヤクザ相手に啖呵切ったのも、常に“有事”を想定した心構えがあってこその話であり、行動に移すのは正義感を持って相手に怯まず闘う姿勢があるからできる事。忘れてはいけないが、他人を批判するのであれば、その言葉を自分自身で覚えておいてください。いつの日か同じ立場になった時、どれだけ自分が相手に対して酷い事を言ったのか、思い知らされますよw