迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

TV文化の終焉とネット富豪の野望について

本題に入る前に妹者1号夫妻に業務連絡、先日のネタで不愉快な思いをさせた事に対しては謝罪しておくが、失礼ながらWEBの世界では自分トコの家族を赤裸々に公開してるブロガーが多いべ。どうしても気に喰わないなら、該当ネタに対する“削除要求”のメールぐらいよこせ。それぐらいは“マナー”というモンじゃないのかい?
まぁ、チラシ裏のネタはここまでにして、今日の本題はいわゆる“ライブドラショック”の余波ともいえる楽天のTBS株買い占め問題において、JNN系列局すべてが“アンチ楽天”という意思表示をしたというニュースを踏まえての話である。オイラ的にはむしろ、(関係者がこのBlogを見てる手前、本当は言いにくい話なんだが…)TBSは組織的な改革ができないなら楽天に“喰われる”方が良いと考えてる立場である。こないだの報道(高校生ゴルファーひとりに対して、独占インタビューしたいが為に盗聴を企てたとか、某製菓メーカーの管理体制を批判した挙げ句“倒産しろ!!”と言ってみたり…)を知る限り、とてもじゃないが“KTVの捏造問題を言えた義理か”と言いたくなるし、それを咎めないMBSCBCの態度も情けないとしか言い様がない。

もうひとつの理由に、インターネット上での著作権無視の“番組のアップロード”に関する問題点は、番組著作は放送局なのに放映権や肖像権等を番組制作会社や一部のタレント事務所が牛耳っている事が挙げられるのではないかと思われる。本来なら、本末転倒な話だと思う。
昔の番組…特に今から50年前のモンは、記録装置そのものがなかった(あってもかなり高額だった)事もあって、フィルム撮りされたドラマ以外ではなかなか残っていないからわかるのだが、オイラの知り得る動画サイトでアップロードされている分は、その殆どが家庭用ビデオが普及した80年後半以降の映像である。(中には奇跡的に70年代初頭と思われるCMの映像があるんだが…w)もちろん、諸般の事情(芸能界を引退したため再放映を禁じてる方とか、犯罪を犯して服役中により自粛してるとか…)はわかるのだが、過去の映像が無いと最近のTVっ子に説明できない番組だってある。
当然だが、同じ系列局だからといって、東京キー局の独断で番組を“無断放送”する訳にもいかないし、その逆も(クロスネットの場合はともかく)また然りなのは、オイラも知っている。(独立U局は、けっこう地方ローカルの“番組買い”をしてる様だがw)しかし、考えようによっては、こういった“しがらみ”が原因で番組制作料が跳ね上がってるのではないかと推測する事もできる。だから地元企業からのCM依頼料等の収入が減り、特定企業の言いなりな番組ばっかりになる傾向にある様に思えて仕方がない。
OFF会でもやった議題なんだが、地方局発の全国ネット番組を各系列がゴールデンタイムに放送すれば、東京一辺倒だった情報の流れを変える事だって可能になると、オイラは考えている。その時に放送されなかった東京発の全国向けの番組を有料ポッドキャストやオンデマンドで流してくれれば、それだけでもかなりの収益を得られるのにも関わらず、海賊版や違法ダウンロードが横行するとか言って、何もしないのがおかしいのである。だがら、IT長者に“喰われる”という滑稽な話が生まれる訳である。そこに気付いて、あらゆるデジタルメディアを試している放送局がある。言わずもかな、ラジオNIKKEIJFL(ジャパンFMネットリーグ:FM802J-WAVEが中心になっているFMのネット系列。ちなみにTokyoFMを中心に展開しているFMのネット系列局は“JFN:ジャパンFMネットワーク"で、インターFMやFMCOCOLOといった外国人向けFMネットは“メガネット”という)加盟FM局である。特に短波放送であるラジオNIKKEIの場合、太陽の黒点運動に影響されやすい電波の特性上、どうしても地上波以外でのメディア展開が必要不可欠な放送局である事を考えれば、必然的にそういう分野で先駆する事になる。経営上はかなりキツいらしいのだが、こういうチャレンジ精神は他局も見習うべきであり、そういう事ができない放送局は、いずれ外資系やベンチャー系の富豪に“喰われる”と考えた方が良い。現行では一応、放送法(総務省の管轄法律のひとつ)の規定により、外資系の民間企業が日本の放送免許を取得する事はできないとなってるから守られているだけの話であって、いずれ外圧によってこれらの保護も消える事になるだろう。そうなる前に、地方局から革命を起こしていかなければ、日本の放送文化は滅亡するであろう。