迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

最近の葬儀社サービスって…

先月の“ドタバタ長崎リターンズ”関連と言えばそれまでだろうが、今回は昨今の“遺体の保存方法”についての話っす。大手の葬儀社が最近始めたサービスで、遺体の腐敗を防ぐためにドライアイスを入れる代わりに“エンバーミング”なる保存方法を用いるケースがある。コレは特に、近隣の葬儀会館や斎場が混み合って時間的に後回しになりそうな場合や、親族縁者が遠方過ぎて“全員集合”と呼びかけても出てくるまでに2日以上掛かりそうな場合等を想定し、体内に残っている血液や体液を防腐剤に入れ替えて保存する方法である。
想像しにくい方にぶっちゃけな説明をすると、“るろうに剣心”ってマンガに登場する外韻の異腕坊(漢字失念、間違いはメールはBBSで指摘してくれ)や屍人形の原理だと思ってくれれば結構。理論状では、防腐剤の入れ替え等のメンテナンスさえしていれば、半永久的に保存も可能だが、基本的に最長でも半年を限度にしないと、未だに土葬する欧米諸国では都合が悪いらしい。(もちろん、コレとは別に“ミイラ状態での保存法”ってのもあるが…)日本でも、火葬する際に余分なダイオキシンの排出は避けたいため、せいぜい1週間程度の保存と想定してるんだとか。

そもそもこの技術は、先の湾岸戦争で戦死したアメリカ兵の亡骸の輸送時に、アメリカ本土に到着するまでに急激な気候の変化で腐敗するのを防ぐために開発された方法で、損壊が酷くない状態程まるで“眠っている”様な姿で棺に納める事ができるんだとか。なんせ、防腐剤に血液に見せかけるための着色料を使用してるんで、エンバーミング加工済みの遺体は、通常の遺体よりも血色が良い(?!)らしい。しかも常温でも腐らないんで、葬儀・告別式までの間、自分の部屋でくつろいでる様に見せる事もできるのだそうな。
ちなみにやり方は、喉元近くの大動脈に防腐剤注入のプラグと体液排出用プラグを挿入し、循環ポンプで防腐剤を注入しながら体液を抜いていく。すべて防腐剤に入れ替わるのは、生前の健康状態にもよるが、動脈硬化等がない限りは早くて1〜2時間程度でできるんだとか。なんせ、当人の循環器自身を使ってやるモンだから個体差があるんだそうで、エンバーミングの作業者は、医学知識と技術を持った者でないとできないんだとか。(葬儀の事情とはいえ、一応“死体損壊”行為ですんでw)ま、“いざ”という時に備えて、そういうサービスを行なっている葬儀屋に詳しい説明を聞いてみると良いだろう。