迷馬の隠れ家 はてな本館

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アナウンサーの“経験値”の付け方w

昨今のアナウンサーは、レベルが低下してる様な気がする。かつてはNHKのアナOBがアナウンス技術の講師として各民放局に招かれ、最低限度の技術と言葉の表現力についての講習会を開いていたという。しかし、最近は系列局での合同講習会がある程度で、講師も現役の先輩アナが業務の合間に指導する程度らしい。ま、学生時代や入社内定後にアナウンスの専門学校に通って基本の部分ができてるから、即戦力として使えると勘違いしてる人事担当がいる様だが、それではダメなのだ。つまり、自分トコの看板アナを作るのに、“素材”を活かす番組が無さ過ぎるのだ。こういう事もあって、若手はともかく中堅どころもベボいヤツが多い。かつては片田舎の放送局でも、地域を代表できる程の“名物アナ”がいた訳だが、それは、今まで東京系タレントを使わずに番組を作らざる得なかった環境があり、しかも地元タレントすら使えない事も多かった。そういう事もあって、アナウンサーの喋りが“勝負”の行方を握っていた。それ故に、アナウンサーにも分相応の“経験値”があった。今回はオイラ流の“経験値”について話しておこうと思う。

“経験値”というのは、大まかに5つの項目で、1.牽引力、2.洞察力、3.担当分野との相性、4.経験年数、5.“隠れスキル”の有無である。この“隠れスキル”とは、通常のアナウンス業務とは関係無い部分である。しかしここが重要であり、この部分を活かす場面があるかどうかで、そのアナウンサーの活用方法を拡大するヒントになる場合がある。
例えば、薫兄をこの5項目で“経験値”を求めると…
まず、マシンガンの様な早口の競馬実況は、ラジオを聞くリスナーにとっては多少の好みが分かれる点だが、動体視力の良さや集中力の高さが窺われる雰囲気がある。そのため、担当分野での相性は、担当年数の長さも含めて良好な方と言えよう。更に、実況中にタイミング良く解説者に掛け合いを持ち込む器用さは、鋭い洞察力の賜物。ただ、競馬中継でのクセの影響もあって、相手がいないとかなり暴走する傾向があり、牽引力という意味ではやや難あり。“隠れスキル”として、昔は麻雀の腕がセミプロ級だった事もあって、集中力や洞察力は他のアナウンサーより優れていて当然であり、現在はフルマラソンをサブ4する程の体力もある事が判明し、マラソンの中継で、予め走りながらコース解説や勝負どころを見つける“テストジョガー(“ジョガー”とはジョギング愛好家の事)”として使える可能性がある…
と分析する事ができる。新人アナへの“経験値”も、コレを参考にするとかなり楽ではあるが、忘れてはいけないのは、“新人”だからこそ入社試験で見た固定概念で判断するべきではないという事。あくまで“経験値”とは、プロとしてデビューして10年以上経過してるから付くモノであって、新人時代はそういった才能が埋もれたままである。だから、入社して最低3年以上経過してないアナを、必要以上に叩いたり、過剰な評価はするべきではない。むしろ、その分を“研修”と割り切っていろんな事を経験させ、本人自身で“担当分野との相性”を見つけ出す様に仕向けないと、結果的に中途半端なアナウンサーになってしまう。その“悪例”が、現在アメフトの選手として再出発したTBSの有馬隼人アナであり、アメフトの実況をやらせようとして“逆効果”だった訳である。(元々関学アメフト部出身で、卒業後はアメフトだけでは喰えないからとアナウンサーの道を選んだが、研修等で試合を見ていて、“もう一度、フィールドに立ちたい”と思い、TBSを退社した。)もちろん、MBS森本栄浩アナの様に、最初っから“趣味に没頭したい”という理由だけ(!!)でアナウンサーになった人もいるから、そこを見極めないと、大変な事になる場合もある。(コレに関するエピソードは、いずれ“My favorite announcer”で紹介しますw)しかし、ベテランクラスは容赦なしに、この“経験値”で見極めれば、ある程度のレベルかというのが判るというものである。