迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“先見の明”はどっちだ?

嘉田由紀子滋賀県知事の新幹線新駅建設計画の凍結に関して、森喜朗元首相が「北陸新幹線等の計画もあるのに、先見の明が無いねぇ」という主旨のコメントを言ったそうだが、果たしてそうだろうか?コレは、オイラが琵琶湖から流れる淀川水系の流域に住むモンだからの感覚だろうけど、上流の滋賀県内で開発が進み過ぎると、下流京阪神地域の生活用水が汚染されやしないかとヒヤヒヤする訳で、仮に産業が乏しくても、水質保全のために国や下流域の自治体が援助してくれるのなら、それで良いんじゃないかと思う。そのための税金の使い方だってあるし、単純に土建ゼネコンの私腹を肥やすだけの公共事業よりも安上がりだし、子供達に大切な“宝物”を残せると思うのだが…。

本当の意味での“先見の明”とは、一体どんなのを指すのだろうか?よくよく考えてみたら、いつの“未来”を予測しているのかで答えが違ってくると思う。森元首相の言い分が正しいのなら、それは恐らく建設中の雇用確保と、その後のインフラ整備での雇用を指してると思う。しかし、現実を考えれば、そんなのは一過的であり、恒久的にその連鎖を続けようならば、最終的に滋賀県夕張市よろしくな情況に陥るだろう。嘉田知事が言ってる事は、琵琶湖の下流にある京都市大阪市、そして淀川流域の他の自治体の“生命”を預かっているという自覚からくるモノであり、仮に現在の財政が苦しくても、守らなくてはならないモノから離れるわけにはいかないという決意の表れと受け止める事もできる。
つまり、自分の手元の“未来”を見るのか、それとも自分の子孫末代までの“未来”を見るのかで、その“答え”が変わるという事だ。そこには、“女性だから…”とか“男は計算が…”といった感情論は関係無い。だから、年金問題だってそもそもの“原因”は、団魂世代の連中で国民年金や厚生年金に加入してないモン(もちろん、諸般の事情で加入できなかったってのもあるが…)が“勝手”に騒いでるだけにしかオイラには見えない。しかし、それを政府は御丁寧にも“面倒見てやるから”と言って、その財源をどうするかを説明してた訳である。しかし、それを聞かなかった…否聞こうともしなかったのは誰だ?そういうメンツが“政権交代”だの“増税反対”だのと語ってほしくない。
要は、自分達のツケを子孫末代に残してしまうのか、それとも問題を無理矢理でも解決させて子孫に迷惑をかけない様配慮するかは、結局現時点で“成人”として認められたモンの“責任”である。それから“逃げた”連中が、世間に対して我侭を言ってはいけない憲法や法律というのは、そういった我侭を許さない仕組みになっている。しかし、人間が作ってる以上は、何らかの“抜け道”が存在する。それを悪用する限り、格差は生じる。だからそれを正すためには、まず“自分達の襟を正す”事だ。口で言っても、まして相手を殴り飛ばしても、相手が一向に改めないのなら、そいつを放っておくしか無い。むしろ相手にするだけ、自分が愚かになるだけだ。そしてある時、そういうおバカが何らかのカタチで躓き痛い思いをして、やっと自分の愚かさに気付き後悔するのがオチである。だからこそ、真剣に自分を磨き、本当の意味で“未来に何を残すか”を考える事が必要である。