迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

馬運車とデジタル中継車の話w

競馬場や乗馬クラブ等に行くと、必ず目にする車両がある。トラックやバスを改造した様な車体は、実は競技用や繁殖用の馬を運ぶ馬運車である。競馬場で見かける馬運車は、各競馬場とトレセン、更には放牧先の牧場を往復する為に作られていて、内装はステンレスに一部ウレタンゴムでコーティングしてるのが一般的である。(理由は簡単、掃除しやすく錆び難いからw)最大積載は6頭なんだが、大概の競走馬(サラブレッド)は気性面とかに難のある連中(!!)なんで、通常は1〜2頭で運搬する。
実は、競走馬を運搬する車両を持ってる運送会社は、精密機械やピアノ等の大型楽器の運送業務も行なってる事が多く、専用車両自身も実は馬運車と同じ規格だったりする訳である。つまり、●通がどんな貨物でも対応するノウハウがあるのは、取り扱い貨物には家畜全般もある関係で馬運車も保有していて、その技術が精密機械を運ぶのに転用できるからなんです。

この馬運車と同じ様な規格の車体は、放送局が保有する中継車…特にデジタル放送対応の大型中継車にも通じてる訳なんです。というのも、野外で使う中継機材といえど、機械そのものは振動や衝突に弱い精密機械の集合体です。あのハンディカメラ1台でも数千万する程の高価な機材ですから、取り扱いそのものも雑に扱う訳にはいきません。(カメラマンは意図も簡単に扱ってますが、不注意で壊したら減給モンです。)特にデジタル機材の殆どが衝撃に弱く、道路がガタガタなトコだとそれだけで壊れる可能性もあるのです。だから、馬運車と同じ規格の車体に放送機材を積んで、そこをスタジオの副調整室代わりとして中継してる訳です。(もちろん、中継時にはVTR編集用の車両とタッグ組んで現場に行く訳ですが…。)
では、事件や騒動の現場に急行する中継車はどんなのを使ってるのでしょうか?実は、殆どの場合はカメラとビデオ編集、そして本社スタジオに電波を飛ばす送信アンテナを搭載したビジネスキャブ(いわゆる営業用ワンボックス車)を使っているのです。なぜなら、現場が長時間に渡って中継可能なトコで、しかも駐車できる敷地が確保できる場所なら大型車でも行けますが、事件現場の殆どが路地裏であったり、大型車を留め置く事ができない場所です。そうなると、機動力勝負の報道の世界では、大型車両は取材の邪魔になりかねません。そこで普通乗用車クラスのビジネスキャブが都合がいい訳です。(だけど排気量は3000ccクラスw)
ラジオの場合は、ここまで大きな機材を持ち込む必要性が無いため、中継車自身も完全に普通乗用車をそのまま使うケースもあり、CRKの中継車“ラジ関君”もベースはトヨタカルディナを使っています。(その前は、なぜか三菱パジェロw)また、放送局によってもペイントが様々ありまして、MBSの車両は白をベースにマスコット“らいよんちゃん”が描かれたヤツで、KTVのは紺色をベースに“ハチエモン”が飛んでますw (KBS京都はシンプルに、灰色に藍色でロゴが入ったヤツ)