迷馬の隠れ家 はてな本館

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高速道路は生活を豊かにしたか?

去年の“ぶらり北海道w”での話。たまたま立ち寄った真歌公園内にあるシャクシャイン記念館で、静内アイヌの末裔さんと“口論”となった。理由は、現在建設中の“日高自動車道”に関する話。今んトコ、苫小牧東IC〜日高富川ICまでは完成していて、最終的には浦河まで延伸する計画があるらしい。が、その方曰く、「自然を破壊して、無駄な道路作って、誰もここ(真歌公園)に立ち寄ってくれないなら、そんなのはいらない。」確かに“正論”である。が、オイラから言わせると、緊急時の物資や急患の搬送はどうするんだという思いがある。もちろん、僻地でもそれなりの近代医療が受けられる大型の総合病院があれば、それに越した事はない。が、現実を言えば、それで採算が取れないという“経営者思想”で敬遠されている。その時はこれ以上言っても水掛け論になるだけなんで、お土産を買って退散したが、要するに、高速道路が地元に“還元されてない”現実がそこにあって、それを知った上で国交省や北海道は議論をしたのかという疑念がオイラの中に浮かんできた。

“生活インフラ”の一環としての高速道路…正確には“高速国道”の整備は、何らかのカタチで必要である。が、どう足掻いても本当に必要な道路を造る事などできない。なぜなら、そこにも政治家と大手ゼネコン、そして官僚どもの“利権”が絡む事情があるからだ。つまり、地元の要望を受けては“表向き”の話であって、本音は暫定税率や通行料の名目で徴収している“道路特定財源”をムダ使いしてる訳である。
本来ならば高速道路自身、現在徴収されている税金(直接税&間接税)ですべてを賄うのがスジであり、そのために高額な税負担を国民が負担する代わりに“無料”にするのが正しい“交通インフラ整備”のあり方である。それは何も、そういった“原則”をキチンと踏まえた上で運営していれば、国鉄をJRにする必要性もなかった訳だし、同じ原理は電電公社や郵便局を民営化する事だってなかったハズである。それができなかったのは、そこに定年を迎えようとしている官僚の“天下り先”を作りたかっただけの話だし、そういうトコの“利権”を他の民間企業に奪われたくなかったのが本音であろうと思われる。
逆を言えば、ガソリン税の“暫定税率”を廃止したトコで変わる訳でなく、むしろ、現在の消費税を30%まで引き上げてまで赤字国債などの“借金”を返済したいのが国の“本音”であり、そういう議論に対して“足を引っ張ってる”のが、一部のボンクラ官僚である事には間違いはない。(当然だが、現在の大阪市大阪府だって、思い切った住民税引き上げと、人員整理をしたいのが本音であろう。)そこを見抜かず、ただ単純に利権だけで議論するからややこしくなるのであって、その場に地元住民が参加して話し合う事が必要なのではなかろうか。
もっとも、高速道路ができても、地元住民や運送業界が使えなかったら無意味だし、その活用法を見出す努力も必要であるのは確かであり、そのための意見を既に高速道路を保有する地域や利用者からリサーチするのは、大切な事である。そのデータを基に、どう自分達の生活に繁栄させるかは、それこそ地域全体の問題であって、それを“他力本願”な態度で論ずるなら、その地域が寂れて当然である。