迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

モラル欠如は誰のせい?

以前、マスコミのモラル欠如を書いたとは思うが、3年も経って努兄が危惧していたこと的中するとは…と、オイラは呆れてます。先日の秋葉原連続殺傷事件、犯人の歪んだ感情はこの際置いとくとして、問題なのは“記者気取り”でケータイやデジカメで残滓な現場写真を撮って、それをBlogや掲示板に掲載してレポートを書くバカが居たということ。それも一人とかならともかく、集団である。ただ、何度も言ってるが、そもそもマスコミ自身の“モラルハザード”が遠因で、こういうバカが蔓延しまくってるのがわかってなくて、自分達の取材姿勢を正当化しているマスコミの卑劣さがオイラ的には許せないのであって、事件現場ではしゃいでる“おバカ”は、モラル以前の問題だとオイラは思っている。

ココでも書いたが、事件現場をリアルタイムで押えたいのはよくわかるが、だからといって危険を冒す必要性はない。まして、人々の関心が薄れた途端に取材を切り上げて、今までのことを“無かったこと”にしてしまう態度は、報道の自由を謳うマスコミの姿勢としてはマズい様な気がする。むしろ、本当にやらなくてはいけない仕事をすっぽかして、多くの一般人を混乱させているだけでしかない。
況や、20年以上前からマスコミ…特に写真週刊誌は、執拗なまでにスキャンダルやゴシップを報じ、社会不安を煽りまくった“責任”がある。だが、それらを自分達が償うどころか訴えてきた相手を“ペンの暴力”で悪意ある印象操作を繰り返すのである。ここに、現在の“病巣”がある様に思えて仕方がない。
偶然にも、今回の容疑者や神戸や池田での残虐な事件の容疑者は世代が同じだっただけなのに、同世代の連中まで“危険物”扱いしてるのは、結局マスコミの“煽り報道”に世間が流され過ぎた結果だと、オイラは感じている。まして、オイラぐらいの世代は、いわゆる“ロスジェネ世代”と言われる立場で、定職に就けずに悶々とする世代でもある。が、贅沢さえ言わなければ職はいくらでもあるし、派遣社員でもバイトでも、正社員と同じ待遇の企業もあるのに、報道では一切その事を触れようとしない。まして、人材派遣会社の広告をやってるクセに、その実態を知らずに受け入れてる姿は、まさに滑稽。 (もう、アボカドバナナと…w)社会が悪いとか、親が悪い以前として、どれだけマスコミが世間をバカにしたかは一目瞭然だが、反省してないどころか図々しい正義論ばかり繰り返して、何の問題解決に至ってないのは、既に“マスコミ”じゃない。むしろ、情報をもてあそぶ悪質なバラエティーである。
もちろん、あの場で写真とったバカは、一番許されない連中であり、彼らもまた容疑者と同じ“殺人鬼”である。なぜなら、カメラを向ける前に、被害者の救護と搬送の支援を行うのがスジであって、単なる傍観者で手を貸さないのは、容疑者に対して殺人幇助を行ったのと同じ行為だからだ。
あの時には書かなかったが、トメさんの数あるエピソードの中で、阪神・淡路大震災の現地取材での話を。悲惨な現場に到着して、カメラが向けられている状況下で、トメさんは何度もスキあらばマイクを置いて瓦礫撤去の手伝いをしたいと思っていたそうな。でも、報道人である以上、マイク片手に取材するのが“仕事”であって、被災者の悲痛な叫びに応えてやりたくても、どうする事もできないという悲しさでいっぱいになってたという。(真偽はともかくw)マスコミ関係者でも、CRKやSUN-TVの“地元メディア”はあの後も、ことある毎に被災者・県外避難者を取材し続けたが、隣の大阪にあるマスコミは、なぜかそこまでの取材をしていない現実がある。(実際はやってるが、取材の規模が…。)マスコミの“良心”がまだ残っているのなら、ちっとは見習えと言いたい。自分達が夢中で追いかけた“出来事”の顛末を、最後までやる気が無いのなら、最初から取材すんなと…