迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

みんなで考える、“地方分権”の話。その2

マーグ(以下グ):ういーす、昨日の話の続きみたいなモンだが、今日こそは“地方分権”の核心を話し合おうじゃねぇか。
マーティ(以下テ):そういえば、昨日の段階では、そこまで話が行きませんでしたね。
シン(以下シ):今回の選挙で問われる部分とも言われているだけに、キッチリとやらないと…
ヒデボー(以下ヒ):そうそう。
グ:とはいえ、そもそも“地方分権”ってなんだ?
シ:(;´審\)そこから話を始めないと、ダメですか?
テ:マーグぅ…基本中の基本だろ?それは。
ヒ:でも、イマイチ想像がつかないのも事実だと思うよ。
シ:それじゃ、道路工事の例を使って、簡単に説明します。現在の公共工事等の管轄は、国の各省庁と都道府県、そして市区町村毎の各担当部署が行っている訳ですが、政令指定都市以外の市町村の場合、そこを通ってる道路を補修したくても、“国道”や“県道”である限り、勝手に補修工事を行う事ができないのです。そこで、その手続きを地方自治に権限を移譲し、適時に対応できる態勢にしようというのが、“地方分権”のひとつの狙いなのです。
テ:つまり、国でなければ行えない仕事のうち、別に各自治体の判断でやっても差し支えのない部分を、国に代わってやってもらうシステムに切り換えようという事が、“地方分権”のポイントなんだ。
グ:でもよう、都道府県によっては、あるいは市区町村によっては、財源に格差があって思う様にいかねぇんじゃねぇのか?
ヒ:そこで、考え出されているのが、“道州制”というヤツでしょ?
テ:ヒデボー、その通り。

シ:“道州制”というのは、現在の都道府県に代わって、日本をいくつかの州に分割して、それぞれの事情に合わせた各種行政サービスを行ったり、交通網の整備や治水に関する公共工事等を、そこで管理するという発想です。その州だけでは手に負えない部分(広範囲での災害や、隣国等との外交等)だけを国にやってもらおうという訳です。
テ:つまりは、日本の領土はそのままに、いくつかの“自治国家”を日本の中に作って統治しようという発想なんだ。一番わかりやすいのは、アメリカのやり方かな?あそこは50州からなる、連邦国家だからね。国としての連邦法もあるけど、各々の州によって法律が違ってるんだよ。
ヒ:確か、ユニークな法律があるんでしたっけ?
テ:ユニークかどうかわからないけど、同じ国なのに、各地方によっては通用しないルールがあるのは確かだよ。
シ:飲酒運転に関する規定でも、厳しい所では飲酒がバレただけで刑務所行きだったりしますし、逆にユルい所だとビールを大ジョッキ一杯飲んだくらいでは取り締まらないケースもあります。
グ:てことは、“道州制”を導入すると、そこらヘンの法律も、各州毎に統一されるってことか。
シ:とにかく、国の事業という事でやってる部分でも、実際は自治体の意見だけで決めても良い事が多過ぎるのに、各省庁が決定権を持ってるが為に、なかなか計画が進まないまま放置されている事があるってことです。
グ:ペタく言えば、国にウェイトが置かれ過ぎなモンだから、身動きが取れねぇで停滞してるから、それを地方に任せる事で、なんとかバランスを取ろうって訳だな。
テ:ま、そういう事です。
シ:もちろん、財政面や災害時の救済法等に各州の“体力差”が出るのは、道州制のデメリットな部分ですが、そこをどうするかで、結果は変わってきます。
テ:税金面でも、各州毎の“財政事情”に合わせた税率に設定される可能性があり、地域によっては増税される場合もあります。もちろん、その逆の結果になる自治体も出てくると思います。
ヒ:都心程安くなって、田舎程生活苦になりやすい状況になりかねないという事?
グ:おいおい、それじゃ国民生活が苦しくなるだけじゃなく、ますます東京に人が集中しちまうぜ。
テ:だから、限界集落を抱える市町村では、そこに永住してくれる世帯主に対して、税金面での優遇措置をやってるんだ。
シ:都心の住人でも、生活に困ってる場合、それ相応の生活保護が受けられる様になってます。が、その一方で、この支給が原因で、慢性的な財政赤字を抱えている自治体もあります。
テ:大阪市は、まさにそういう“生活保護の支給が一因で累計赤字が…”って状態だもんね。もちろん、それ以前の問題として、バブル期に過度な開発を行ったが為に、財政が破綻しかけている訳なんだけどw
ヒ:夕張市の場合と同じで、産業の荒廃から生活保護を支給し過ぎた事で、税収が追いつかなくなった訳だね。
テ:でも、それを理由に北九州市では、生活保護の申請を不当に断ってるが為に、批判されたんだ。
グ:ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ 経済の荒廃や、ムダな公共事業だけの話じゃねぇってことかよ。
シ:そうなんです。そこの部分を、どこの政党も言ってないでしょ?
ヒ:だから、野党の言う“埋蔵金”ってのは、単なる絵空事なんだ。
テ:収益がある自治体にとって、更なる発展をしたくても、その上にある国がバカ過ぎて、何もできないまま廃れていくんだ。でも、政治家自身が、そういう“金銭的庶民感覚”がないから、もっと言えば、自分達が“ホームレス”に成り下がりたくないから、肝心な法案すら“自分の生活保護のため”に廃案にしてしまう訳だ。
グ:(  д ) ゚ ゚ それじゃ、まるっきし…有権者をバカにしてるじゃんかよ!!
ヒ:だからか!! 一部の宗教団体を邪険に扱う政治家がいるのは。
シ:自分達の行いを批判され、それで落選して“政治家”という職を失うのが嫌だから、平気で相手を中傷する話を、有権者の前でやってしまう…“政治不信”の原因は、そういう人が“政治家”である事なんですね。
テ:だから、マスコミを使ってまでも虚勢を張る輩の言葉に、ダマされてはいけない。そして、視聴率向上のためと言って、そういう事を平気で流すマスコミ自身も、それが原因で言論の自由を、自ら踏みにじってる事に気付かない。ボクは、それが許せないんだ。
シ:俺もです。真実を捩じ曲げてまでも結果を求めたいのなら、それは報道なんかじゃない。忠実に、しかも正確に視聴者に伝えてこそ、“報道の本分”じゃないでしょうか。
グ:こういう話になると、ホント熱いよな、オマエら。
ヒ:(;´▽`A`` 確かにw