迷馬の隠れ家 はてな本館

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吉本と松竹の違いw〜メディア戦略編〜

前回の話でチロっと触れた部分について、今回はオイラなりの感覚で纏めておこう。最近、“Wiiの間”のコンテンツに、吉本の若手芸人のネタ出しが登場した。一部のユーザーには、かなり不評の様だが、番組制作のコスト面からいって、ギャラが安い若手芸人の起用は、流石“吉本興業らしい”と言えよう。てのも、新しいメディアが登場する度に、吉本興業は積極的に、所属するあらゆるジャンルの芸人を投下してるのに対し、松竹芸能は何故か重い腰を上げない。実はここにも、双方の“特色”というか戦略の違いがあると言ってもよい。なぜなら、吉本の場合は劇場での出番すらない芸人に対するチャンスの与え方が、様々なメディアでの活躍を主体にしてるのに対し、松竹の場合は“芸能は舞台で勝負”の方針。故に、マスメディアに対しても、そんなに積極的に“コンテンツ要員”を回さない代わりに、地方での営業(イベント等)をメインに、地道な芸の育成をやっている。

もっとも、松竹の場合、映画や舞台演劇で活躍する俳優や、歌舞伎・狂言といった古典芸能で活躍する役者も抱えている(正確には、出演交渉等の問合せ窓口業務を委託されている)為、お笑い芸人は“ついで扱い”されがちなのが現状と言って良いのかもしれない。その点、吉本の場合は“お笑い専門”でやってきてるため、様々なメディアを試してみたがる傾向がある。で、成績(要は収益)が良いと思ったモノには積極的に関与し、数字か取れないと思った時点で切り捨てる。逆に、そういうのに手を出さない反面、メディア戦略が弱いのにも関わらず番組のメインを取ったり、オイシイ場面で“イイ仕事”をするのが松竹の“ウリ”と言えよう。だから、吉本系の芸人が多数出演してる番組でも、その色に染まらずに個性を放ち、最終的には番組をキチンとシメてくれる効果が、松竹系の芸人にはある。具体的な例を挙げるまでもなく、よゐこやオセロ、ますだおかだ安田大サーカスの活躍ぶりを見れば、一目瞭然。森脇健児なんかも、(地味ながら)長年にわたってレギュラー番組を抱えている。相対して、吉本の場合、レギュラーを保持できてるモノの、未だに“ひな壇芸人”のままのベテランがいたり、京橋花月NGKの舞台にすら上がれない芸人が、インターネット配信等で見かける事が多い。ましてベテランでも“売れっ子”になると、ラジオやテレビでメインMCになって天狗になるケースが多々あって、オイラでも“ウザい”と感じる事がある。
ちなみに、関西のテレビ局での“贔屓度”はというと、MBSはほぼ吉本系に支配され過ぎる傾向があるのに対し、YTVとTVOは松竹系が強い。ABCとKTVは半々…といったトコじゃないかと思う。ま、KTVの場合、更なる“キラーコンテンツ”としてジャニーズ事務所(なにげにCXの影響が…)と宝塚歌劇団(一応、KTVそのものが阪急の系列会社ですからw)がいますから、吉本だの松竹だのと拘る様なトコじゃないですしねw
ついでに、ラジオに関して言うと、基本的にABCとMBSは吉本に弱い。が、CRKKBS京都は松竹に甘い。で、OBCはケースバイケース(若干、吉本寄りw)…といった感じだろう。(ついでを言うと、ラジオNIKKEIの場合、本社は“芸人お断り”なんだが、大阪支社が…w)