迷馬の隠れ家 はてな本館

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おせーて、KEIBA博士 2010年1月24日号(芦毛と白毛、何が違うの?)


ノブ(以下ノ):まいど、ノブさんやで。
シン(以下シ):競馬ファンの皆様、こんばんは。シンです。さて、ご存知の通り、今年から不定期的に、土曜日のこの時間は、“おせーてKEIBA博士”と題しまして、競馬に関する様々な専門用語や知識を解説していこうというコンセプトで進めてまいります。
ノ:ほな、今回の話題やねんけど、先日(1月20日)大井競馬場で行われたTCK女王杯で、“白毛のアイドル”ユキチャンが、交流重賞3勝目を挙げたんや。
シ:4角を回って、一旦先頭に並びかけたユキチャンをトウホクビジンが抑えて直線を向くと、後続馬が殺到し、内から中央馬のウェディングフジコ、外からツクシヒメやコスモプリズムが猛追するものの、最後は他馬をクビ差でねじ伏せる様にゴール板を通過しました。なお、結果・払戻につきましては、こちらをご覧ください。

ノ:さて、ここからが本題やねんけど、一般的に“白馬”とゆうたら、大概の人は芦毛馬を想像すると思うんやけど、実際は、“白毛馬”と“芦毛馬”では、まったくの別モンやねん。
シ:基本的に、芦毛の馬体は年齢とともに白くなるんですが、白毛馬の場合、最初から白いのが特徴なんですよね。
ノ:そこやねんなぁ。今までの常識やと、白毛馬そのものが、いわゆるアルビノ個体という認識が強かったんやけど、ハクタイユー産駒から同じ白毛馬のハクホウクンが誕生した事から、キチンと遺伝する事が判明したんや。
シ:芦毛の場合は、両親のどちらかが芦毛である事によって誕生しますが、芦毛同士だからといって芦毛が生まれるとは限りません。
ノ:それよりももっと稀なんが、白毛って訳やねん。ユキチャンの場合、BMSサンデーサイレンスなんは、競馬ファンなら知ってるやんな。でも、サンデーは当然、青鹿毛っちゅうて殆ど真っ黒な馬や。そんで、シラユキヒメっちゅうのがユキチャンのオカンやねんけど、そのオカンであるウェイブウインドは鹿毛やねん。通常、突然変異で白毛が生まれる確率っちゅうのは20,000/1と、ホンマ稀な話やねん。そやけど、白毛馬そのものが繁殖に上がると、高確率で白毛になりやすいらしいねん。
シ:よく“アルビノ個体”といわれがちですが、実際には白毛馬の個体数そのものが少ない為の誤解であり、ユキチャンの様に、競走能力云々には、あまり影響はありません。また、芦毛は地肌が灰色ですが、白毛はピンクである事が多く、走った後、ほんのり桜色になる事も白毛の特徴ともいえます。そのため、芦毛の場合はどんなに馬体が白くても、馬体が桜色になる事はありません。
ノ:そやさかい、レースに出てる映像を見てても、他の馬が茶色いさかい、よう目立つんや。
シ:実際に、同じシラユキヒメ産駒のホワイトベッセルとかが出走すると、本当に目立ちますからねぇ。
ノ:そやけど、競馬の場合は例外があるんや。川崎競馬の名物レース、ホワイトクリスマス賞は芦毛白毛の限定レースやさかい、勝負服を見いへんかったら、どれがどの馬かわからへん様になるで。
シ:とはいえ、通常の競馬だと、鹿毛や栗毛が殆どですから、それが芦毛白毛だけになっただけの話なんですが…
ノ:そやねんけどなw
シ:今回は、このへんで失礼します。
ノ:ほな、またな。