迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

相撲とヤクザと神事の話w

連日、政治とはまったく関係無い角界の賭博騒動。この報道の陰に隠れて、与党は暴走しまくってまんなぁw ま、都合よく不祥事が発生している事を考えると、よっぽど皇室が憎いというか、儀式儀礼を弁えていないというか…以前にも仮説を立てて説明したんだが、日本のヤクザは基本的に、神社の氏子達による自警団の成れの果てであり、その勢力が強ければ強い程、その地域での治安維持と例祭等でのトラブルの対処が早い。逆に、ヤクザがいない地域では、それ故に治安が悪化しやすかった。当然この“理屈”は、江戸時代〜戦前までの話ではあるが、今でもそれは、社殿仏閣でのフリマ等の運営に際して、出店者から“みかじめ料”を取る事によって、会場となる境内での警らを行っている点を踏まえると、合点が行くと思う。

相撲もそもそもは、地鎮祭や五穀豊穣の呪(まじな)いの一種で、四股を踏むのは、その土地の悪鬼を封じ込める意味合いがあり、行司が正装するのは、神聖なる儀式を滞り無く進行させる為の意味合いがある。よって、昔ながらの田舎相撲は、その“試合会場”は神社の境内であり、そこで、氏子の中での“力自慢”を神前で行う事によって神々に“奉納”してた訳である。
つまり、ヤクザが氏子であれば、当然ながら力士も元々は氏子だった訳で、ルーツはほぼ一緒と考えてよい。しかし、明治以降“娯楽”としての相撲興行が主流になると、任侠と角界は、次第に距離を置く様になっていく。しかし、裏では相撲を継続させるには金銭的な問題が憑きまとう。その“必要経費”を、俗にいう“タニマチ”に賄ってもらう訳だが、その殆どが、いわゆるアンダーグランド系という訳である。あ、ちなみに、“タニマチ”という語源だが、コレはかつて、大阪の谷町周辺(天王寺から上六辺り)に住む富豪達が、挙って力士を抱えていた事から呼ばれる様になったとか。
今回の件は、要は琴光喜が違法な野球賭博に首を突っ込んだ事で発覚した“事件”であり、八百長相撲とかの依頼ではない。しかしながら、元々ヤクザから興行権を剥奪し、自分達で運営していこうという事で立ち上げたのが、現在の日本相撲協会である以上、それがヤクザとの“黒い縁”を断ち切れていなかった事は、実に残念な話である。が、それを理由に名古屋場所云々を言うのは、ちょっと筋違いである。本当に気の毒なのは、事件とは関係のない外国人力士であり、地位も何も無い幕下の、それも入門したての若手である。その彼らの“夢”をブチ壊した罪は、角界やヤクザだけでなく、こういった“しょうもない事”で大騒ぎするマスコミや、不正を行っていながら逃げる政治家自身が背負う事になるだろう。