迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

相手をバカにする前に、自分の姿を見よ。

さて、いよいよ参院選の公示日である。明日から、本格的に選挙一色となる訳だが、どうも政府与党は“小泉改革憎し”が強い様で、根本的な部分がわかっていない。既に日本の企業は世界を相手に商売し、技術や性能で諸外国のメーカーと覇を競ってきた。しかしここにきて、特にアジアの各国では、トップセールスによる商談を行う事によって、欧米諸国やアフリカで成績を伸ばしている。つまり、今までの様な“企業だけでの取引”では、既に市場から見向きもされない様な状況へとなっていて、政府の対応のマズさから、日本企業が苦戦している状況なのである。まして、ベトナムやインドは、日本や韓国に比べて労働賃金が安く、しかも勤勉である事から、挙って海外拠点をそっちへ移す企業が増えている。(中国は今後、賃金面でのゴタゴタが響いて、今の日本の雇用情勢と同じ様にグダグダになる危険性が…)

つまり、かつて欧米諸国から植民地として虐げられていた国々が、その時に学んだ知識…特に外国語のスキルが、ここにきて役に立ってきているのがすべてである。逆に言えば、今までふんぞり返っていた連中が、それ故に“周回送れ”になっているってことだ。
労働力が強い国々は、その殆どが人口比率がいわゆる“ピラミッド型”といわれる傾向で、若い世代が多い。しかし、日本はといえば、急激な少子高齢化が顕著で、それ故に労働力そのものが低下している。まして、若年層の“高学歴化”が悪い方向に作用し、“スキル無き大卒”が増えた影響で、欲しい人材が集まらない状況になっている。
かつて、学生運動で大学周辺でデモや集会をやっていた世代が、還暦を迎えて、憧れの年金生活をやろうとしているが、その当時、今の状況を予測していた学生は、皆無に近かったと思う。それほど、今の日本は、いろんな意味で若年層を“喰いモノ”にしている。だから、今の若者は真剣に自分の“夢”と向き合って戦おうとする者がいない。バカにするのは大いに結構。しかし、目の前にいる“かつての自分”に対して、横柄な態度をとれば、当然ながら過去遠遠劫の“歴史の過ち”を繰り返す事になる。それを止められるのは、その事に気付き、若者と一緒にその流れを変えようと奮起する壮年層であり、その人の下で知識を学び、哲学を確立できる若者こそ、次世代の“リーダー”であらねばならない。