迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

天松楼 de ディスカッションw〜誰が悪いの、エネルギー問題〜

ノブ(以下ノ):ヤケになるとは、どんだけ頭が弱いんや。ホンマ、この国の首相たるモンが、如何に世間知らずかがよう判るわ。エネルギー問題…特に原発関連を自公政権のせいにするって、狂とるというより、どんだけ他力本願やねん。
チルト(以下築):確かに、原発を開発する様推進したのは自民党政権下だが、それを引き継いだ人間が、責任を丸投げしている時点で、政治家失格なのはいうまでもないな。
マーティ(以下テ):それと、原発を廃止して火力や水力で…という考え方自体、ボクは間違ってる様な気がしますね。
ナイン(以下ナ):激しく同意。化石燃料を燃焼させるという事は、その分の窒素酸化物や硫黄を空気中に垂れ流してるのと一緒だし、発電の為といって川を塞き止める事は、水資源をムダにしているのを同じ。まして、脱ダムを唱えている人が、同じ感覚で原発反対を唱える事こそ、一番ナンセンスだね。
築:まぁ…今回はGQの一軍と二軍合同でという事らしいんで、我々4人で場を設けて話す事になったが…ニュースを読む度に、情報に振り回され過ぎてはいないかと、少し心配だね。
ノ:せやろなぁ…一部の科学者が、節電する必要性などないと断言しておる様だが、一時的にこの夏を乗り切ったとしても、永続的な部分では、いずれ大停電を起こしかねない状況だってのを、誰も把握できとらんようやなぁ…
ナ:そうそう…今でこそ、省エネ家電が普及して、ある程度エネルギー供給に余裕があるといっても、その分、発電所を休止、あるいは廃止した経緯があるからねぇ。
テ:ともかく、今回はその件について、じっくり討論していきましょう。
築:その意見、乗らせてもらうよ。

テ:原発ばかり叩かれている様だけど、地下の化石燃料採掘や輸送においての事故は、簡単に無視するよね。
ナ:そうそう。そりゃ、放射能汚染は目に見えない分厄介だってのもわかるけど、石油タンカーや海底油田が事故を起こすと、広範囲で…しかも目に見えるカタチで被害が出るし、水に浮いている分は回収できても、海底に沈んだ分や空気中に放出された有毒ガスは、完全に除去できないよ。まして、悪臭がひどい。
築:石油や石炭には、多かれ少なかれ硫黄分を含んでいる。これが水素と結合すると、独特の悪臭を放つ。そして、それが水と合わさると、強烈な酸性を帯びる。
ノ:コレかて、人間が膨大なエネルギーを欲した結果であり、その報いとして、例えば日本やと、高度成長期に気管器系疾患の患者が増えたんや。特に喘息は、工業地帯に近い都市だけやのうて、その近隣にも及んだんや。
築:地形的な事を考えると、入り組んだ湾岸地域に工業地帯があると、ただでさえ気流が少ないところだから、汚染された大気がそこに留まり、淀んでしまう。水質汚濁でもそうだが、河川があっても、その河川敷が自然のままならともかく、護岸をコンクリートで固めた上に、生活排水や工業廃水を浄化処理せずに流していた為に、河川だけじゃなく、その近海をも汚した…
ノ:そや。水俣病イタイイタイ病なんてのは、まさにその代表格的な被害や。
ナ:でも…その一方で、他人の犠牲も気にせずに、“便利グッズ”と称したモノを使っている人達がいる。
テ:その通りですね。ま、確かに100均ショップで販売されている生活雑貨は、価格帯が比較的安い事もあって、便利ではありますが、その分どこかで苦労されている方がいる。
築:総合的な事を考えれば、“究極の二択”を迫られている…という事だな。
ナ:そうですね。自然を守る為に電力や化石燃料に頼る生活を棄てるか、快適さを求めて自然の恵みを棄ててしまうのか…
ノ:元々、人間かて自然の一部や。その事を忘れてるさかい、平気で自然を破壊する。その結果、自然的現象を“脅威”とみなし、それを排除しようと躍起になってもうた…
テ:そして、それに驕れて必要以上の開発を進めた結果、取り返しのつかない事になってしまった。兎角、歴史というのはその失敗の繰り返しだと、自然と学んでいるハズなのにね。
ノ:ホンマ、そうやで。
築:だが、わかっているハズの事柄を、人間は何度も繰り返す…忘れ易いのか、それとも、憶えが悪いのか…
ノ:省エネを呼びかける事は、エネルギー資源そのものが乏しい日本の場合、とても重要なこっちゃ。そやけど、その真逆を唱える科学者は、本当の意味での“MOTTAI-NAI”を知らへんのとちゃうか?
ナ:機械の定期点検を蔑ろにして、重大な事故が起きたとき、被害者は責任を管理者に訴えるけど、点検をやめさせた“張本人”が自分だってのに気付かない様では、僕と同じ犠牲を払う事になりかねない。確かに、僕の場合は航空会社の怠慢が原因だけど、それを引き起こさせたのは、利用者である僕等自身でもある。
築:本当にそれが原因とは言い難いものの、万全の体勢だと信じて利用しているからね。医療ミスでもそうだが、人手不足の上に、緊急手術や救急搬送が度重なれば、医師本人が慎重にやっているつもりでも、その疲労からの注意力散漫が出るのも当たり前だ。
ナ:それでも“失敗をするな”と脅すのであれば、それ故の報いは、何らかのカタチで受けなきゃいけない。
テ:そうなんだよね。人間だから失敗するモノだし、そこからいろんな事が学べるんだよね。でも、そういうのが面倒くさくなって来ると、既成の“完品”を求めてしまうんだよなぁ。
ノ:そういった意味でも、アレコレ文句を言ったトコで、それを全てカバーできるモノなんて、ホンマは存在しないって事に気付かなアカン。もしもそれができるというのであれば、むしろ疑わなアカンわ。