迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

テロップ問題 〜些細なミスは大炎上の素〜

休止中とか言いながら、今回の東海テレビの“放送事故”や、フジテレビに関する様々な“闇”について…双方の放送局を擁護するつもりもなければ、むしろKTVに対して過去の“責任転嫁”に対して謝罪を要求する意味も込めて、ここでは徹底的に批判させてもらう。まずは東海テレビの“不謹慎テロップ”から。テスト用テロップだったとしても、絶対にやってはいけない事をやっちまった事は謝罪だけでは済まされない。それに、岩手県の農家に対しても言っときたいが、これっくらいの事をピーピー文句言うヒマがあるなら、むしろ今年の米は出荷せずに、田畑の除染および脱塩を優先して行うのがスジじゃなかろうか。そして、おふざけでも“笑えないギャグ”をやる事は、侮辱以前に“人間失格”である。つまり、ガキでもないのに放射能汚染をやってる様に風評を垂れ流す事で笑いを取ろうとする行為は、寄席の芸人ですらやる事を避ける程のタブーである。忘れちゃいかんが、被災者をバカにするギャグ程サムいネタはなく、たとえ本心でなくとも口走ってはいけない時期にやっちまうと、それこそ信頼関係を失う。ま、名古屋のローカル番組をどうやって岩手県民が見たのかは、この場合は問わぬ方が身の為ではあるが…w

だが、一番タチが悪いのはフジテレビと某芸能事務所の態度。韓流を批判したからといって罰する必要性などなく、むしろ自分達が如何に“人材育成”をサボったかを反省するべきではなかろうか?大阪に住んでいるオイラからすれば、財政難で自社制作番組が作れず、やむなく韓流ドラマやエロアニメを放映せざる得ない地方独立U局ならともかく、東京の、それもネット親局であるトコが、自前のアナや若手芸人を使わずに外国ドラマを垂れ流すのは、完全に放送業界の人材を育成する事を放棄した姿だとしか言い様がない。大阪の放送局の場合、TXN系のTVOはともかく、大概は過去に放映されたサスペンスドラマか自局に版権がある連ドラの再放送をやるか、あるいは生放送のローカル情報番組をやるかの二択である。(さっきも出たが独立U局の場合は、独立系同士での共同制作番組や、他地方の人気番組のサイマル放送がメインで、韓流ドラマ等は、全体から見て1割未満w)
つまり、バブル崩壊後の経営悪化を理由に人員整理の名の下に、各部署を“子会社”化したり、制作そのものを外部発注で済ませようとするから、本当に使える人材が育たず、結果、余剰人員をリストラする…といった感じで、ムダなお金を使い過ぎている訳である。それを取り戻そうとするあまり、広告を出したい企業に対して莫大なCM使用料を要求し、更にはスタジオでの番組制作をやめて、海外…特に物価が安くて、主婦層にウケがいいメロドラマ系の韓流ドラマを使い回す訳である。また、タレントの人気に惑わされ過ぎて、番組そのものの中身がスカスカになってしまっている事も、実のところ、こういった背景があると推測される。
言い方を変えれば、放送局自身が視聴率に囚われ過ぎて、肝心の“視聴質”そのものが低下している事に気付かないから、中身がスカスカになる訳であり、良い機材を使っていたとしても、制作スタッフ自身の成長が無さ過ぎるから、視聴率そのものが下がると言っても良い。つまり、業界人そのものが“誰も見てないから…”と気を緩めている事が問題であり、先のライブドアによる著作権絡みの“乗っ取り未遂事件”同様、持ってるコンテンツそのものを活かしきれてないクセに、著作隣接権だの肖像権だのと駄々を捏ねるから、若年層のテレビ離れが加速した…という訳だ。
昔のテレビ番組は、いろんな意味で視聴者と一緒になって番組そのものは作られていった。つまり、番組スポンサーも、その視聴者の年齢層に合わせたラインナップだったし、番組そのものがCMの紛いモノではなかった。もっと言えば、少ない番組制作費でも、面白い番組を作る事はできたし、短い時間の番組でも、わかり易くて内容がしっかりした番組も多かった。だけどバブル期の“贅沢三昧”に馴れてしまって、原点に立ち返って人材育成をしようと考えずに事を進めているから、どっかでムリが出る…今にして思えば、やはり“あの人”を失った事によって、フジテレビは“日本のテレビ局”という立場を忘れ、あらぬ方向へ行ってしまっているのかもしれません。もちろん、他局も“対岸の火事”として笑うのではなく、今一度、良き人材を“育む”姿勢を示さなければならないのではないでしょうか。