迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

レール&ホース?! 〜鉄な馬話〜 vol.3(虎と馬の意外な話w)

カイル(以下カ):アローハ、カイルっす。今日は激烈に寒いですね。こういう時は、スキーをやるに限りますねw
シン(以下シ):こんばんは…話の腰を折って申し訳ないのだが、実は、俺的に今日は落ち込んでいます。
カ:おや?これまた珍しい話ですね…何かあったんですか?
シ:詳しい事はノブさんとオグりんにやってもらいますが…昨日、小島貞博調教師が、自殺したんだそうです。
カ:…穏やかじゃないですね、それ。
シ:騎手時代に苦労されて、師匠の戸山為夫調教師の下、ミホノブルボンでダービーを制し、師匠の死後、鶴留厩舎からの支援もあり、タヤスツヨシ(ダービー)やチョウカイキャロル(オークス)でも活躍した、いわゆる職人肌の真面目な方だったのですが…なんか、やるせない話です。
カ:理由に関しては、ここでは振れないでおきます。何となく、ボクと同じ“匂い”がしてるんで…
シ:すいません…
カ:ま、ともかく今回は、阪神と阪急の話です。
シ:正確に言えば、神戸エリアの話…という事だよね?
カ:今回は“今津”に関する話です。

シ:今津線と言えば…去年、映画にもなった有川浩の小説“阪急電車”の舞台ですね。俺も、宝塚大劇場阪神競馬場へ行く時に、よく使ってましたよ。(´審`)b
カ:(-宮-)づ いや、今回はそっちじゃなくって、西北から南、阪神の今津駅と接している、俗に“南線”と言われている方の話ですよw
シ:えっと、今津線って…あ、そうか、元々は今津〜宝塚を走るひとつの路線でしたね。
カ:そうw 昔は西宮北口の構内に、神戸線今津線がクロスする区間…通称“ダイヤモンドクロス”と呼ばれる区間があり、そこで双方の運行ダイヤの隙を突いて、本線上を別路線の車両が“横断”するという光景も見られたのですが、神戸線の利用客が増えるに連れて、コレが難しくなった事と、利用者数が北と南で雲泥の差だった事から、西北で“分断”されちゃった路線…という訳です。
シ:同じ様な理屈だと、南海の高野線が、本来なら汐見橋が起点なのに、汐見橋岸里玉出が“支線”扱いという状況にも似てますね。
カ:それは…“似て非なるモノ”です!!
シ:Σ(´審`) え、そうなの?
カ:そもそも、今津線自身は、アサヒビールの西宮工場や、宝塚の商業施設へ通勤する、阪急沿線在住の従業員の足であり、その為の乗継ぎ駅だったのが西北だった訳です。ただ、ご存知の通り、ここは阪神電車JR東海道線(神戸線)が競合する区域であり、それは同時に、どの路線が不都合を起こしても、代替輸送が可能であるという利便性もある訳です。しかし、それ故に“哀しい話”というのもありまして…
シ:ああ、17年前の阪神大震災の時みたいな事でしょ?
カ:じゃなくて…昔、阪急と阪神が今津駅に関して“大喧嘩”した事があるんです。
シ:…想像つかないんだけど、ひょっとして、車両事故?
カ:今から60年以上前の話ですが、阪急の車両が制限速度を超えて今津駅を通過して、阪神の久寿川まで“暴走”したんです。
シ:ΣΣ(´審`;) え、ええ〜!!
カ:元々、今の様な形状になる以前、阪急の車両は阪神の今津駅に間借りする様に停車していたんだそうです。ところが、コレが災いして、ブレーキの一部が壊れて制御不能となり、車止めと阪神のポイントを破壊し、更に久寿川駅のホームに突っ込むまで、乗客を乗せたまま暴走したんだそうです。(詳しくはこちらをご覧ください。)
シ:|審`; )))ガクガクブルブル 相当な惨事じゃないですか。
カ:ただ、この事故での怪我人は、“暴走”にパニって車外に飛び出した男性二人だけで、乗員乗客とも、ほぼ無事だったそうです。確かに、一歩間違えば、福知山線脱線事故クラスの被害は想定されたと思いますよ。
シ:で、その後、阪神と阪急がこの件で蟠りができた…という事?
カ:半分…どころか、ある意味ビンゴですね。あの“村上騒動”がなければ、阪神と阪急は、おそらく双方“潰し合い”の状態になっていた…かもです。
シ:で、今の形式になった…という訳?
カ:現在、阪神の今津駅より少し北寄りに阪急の今津駅が出来たのは、阪急の高架工事に伴う事であり、また、今津駅周辺の交通事情を鑑みて、現在は阪神も高架にした訳です。そして…近鉄との相互乗入れが始まって以降は、近鉄沿線の競馬ファンのニーズに合わせる為、阪神快速急行は、競馬開催日にあたる休日ダイヤにおいて、今津駅を停車駅にしてあるんです。
シ:それに伴う様に、今津“南”線は、全線高架に切り替わった…って事?
カ:どっちかと言ったら、西北の再開発&交通網整備の観点で、高架にしたのが事実かと…w