迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

不定期更新、シネマバトル Vol.1(関西が舞台の映画編w)

アンジー(以下安):ムハハハハ…我輩は淫乱魔王、アンジーだ!!
アポロン(以下晃):何吐かすw 侘しい最期だったおぬしが“魔王”を語るとは、片腹イタいわ!! 我こそは“銀幕の鬼神”アポロン様だ!!
安:(ノ伍`)アチャー“鬼神”という割には、晩年は脇役の方が多かったんじゃねw
晃:( #▼之▼)やかましわ!!おぬしの様に、本業を逸脱した上に、女性問題でグダグダになるほど、ワシは落ちぶれとらんわ!!
安:まぁ、いい…そういう下らん事をやりに来たのではないし、折角、あの煩い連中が留守だっての良い事にこのブログを乗っ取った訳だが…
晃:う、うむ…確かに言われればそうだが…で、おぬしは何をしようと言うのだ?
安:我輩の“生前さん”と言われるヤツは、どうも昔、関西ローカルで映画番組のナビゲーターをやっていた…という記録があってな。そこでだ、ついこないだ見た映画に関して、ちょっと語ろうではないか。
晃:はは〜ん、このブログ主が、レンタルビデオ屋の会員更新をやった際に借りて来た映画の感想でもやろうという訳か。
安:ま、そういう事なんだが…今回は2作品とも関西が舞台の映画で、いずれも原作の小説が話題作でもあった事で映像化された作品。
晃:ほう…“阪急電車”と“プリンセス トヨトミ”の比較ネタか。

安:両作品とも、去年劇場で公開され、今年の春からレンタルが開始された作品で、しかも両方ともiTSでダウンロード販売も行われている様だな。
晃:いや、レンタルもやっとるぞw
安:(;・伍・)=3それはどうでもいいが…まずは、大阪市内を舞台にした映画、“プリンセス トヨトミ”の方から。原作は万城目学(まきめまなぶ)の同タイトルの小説で、あらすじだけを言えば、会計検査院の役人3人が大阪へ出張し、国からの助成・交付金が正しく使われているかを検査するのだが、OJOという謎の組織…ま、コレが話のメインみたいなモンだが、そこでの査察でどうも引っ掛かる事が…いわゆる“大坂夏の陣”で豊臣家が滅亡したという歴史は、この物語上では“偽りの歴史”となっとるが、ある“事件”がきっかけで、大阪の都市機能が全面停止状態になる…っちゅう、何ともぶっ飛んだ物語になってる。しかし、作品内で一番伝えたかったのは、“父子の絆”と“過去からの使命”というヤツだな。
晃:おぬし的には、この作品はどう思うんだ?ワシには、どうもああいう突飛な感覚はついて行けん。それと、あまりにも映像が詰め込みすぎだ。話の内容が深いだけに、アレはどう見ても鬱陶しいだけだ。
安:まぁ…ロケ地が大阪以外のトコも使ったという点と、どうしてもCGに頼らざる得ない演出が多かった事、そして、制作スタッフが豪華過ぎて、却ってネタ的にダダ滑りだった…というのは、我輩的には同意点だ。しかし、大阪の…しかも空堀商店街と大阪城の繋がりについて、歴史的観点を掘り下げようとした部分について、そして、現代に生きる“太閤の末裔”を地域ぐるみで守ろうと決起する部分は、今の時代において、日本人が忘れ去っている“誇り”と“威厳”を思い起こさせる内容ではあったな。
晃:そうだな…原作の方も、思慮深い人間が読む分には面白いのだろうが、頭を空っぽにしてみると、訳がわからなくなるな。それにしても、主役が“街”というのは、どうも表現が難しそうだな。
安:そういう意味では、次の作品…“阪急電車”は別のベクトルにある“街が脇役”な作品だな。
晃:コレは、ワシの方で紹介しよう。原作は有川浩(ありかわひろ)の同タイトル小説。舞台は阪急今津線の宝塚〜西宮北口。いくつかの沿線住民、利用者の心情が折り重なって繰り広げられる、オムニバス風の作品だな。
安:原作では図書館に通う男女の話から始まってるが、映画の方ではその話はなかった事になっている。
晃:映画上での時間的制約や、話の内容を考えると、ある意味どうでもいい部分…ってトコだな。
安:それ言うと、後でホクティのボケが激怒すんぞw
晃:ゲッ! Σ(o之О;|||) そういや、文庫版の原作には、解説文としてヤツの“生前さん”が細々と、このネタ書いてたな…

ホクティ:( >児<)、;'.・ ィクシッ…誰ですか?私の事を噂されてるのは…

晃:原作に忠実…ともではいかなくとも、阪急沿線…しかも今津線の“日常”を切り抜いて物語にしてる分、話の内容そのものは、結構シンプルだが、最後まで見てると、心が癒されるというか、殺伐とした感じがないね。だから、さっきの作品と比べて、むしろ気楽に、しかも何度でも見たくなる映画だな。何気ない日常…だからこそ、沿線風景の映像に嘘がつけない。それと…この作品は結構“鉄分”の要素が多いなw
安:制作ウラ話として、撮影時の今津線は、特別なダイヤを組んでやっていたとか、廃車寸前の旧型車両を敢えて運行させたり…まさに阪急電鉄の全面バックアップの下で作った事が伺える作品の仕上がりだな。それと、同じ東宝系の作品でありながら、気合の入り方が違うw
晃:そりゃ…“親会社”的に見て、自社の路線をフル活用できる作品と、あくまで“配給先”としての作品では、ノリが違ってくるだろうがw
安:ああ…そういうことかw いや、どっちもフジ系列の放送局が作ったヤツで、しかも“地元”と“余所者”の違いかと思ってたが、そういうトコも見てんだなぁw
晃:同じ関西を舞台にした作品といえど、話題作として散々広告を打っときながらコケた理由も、逆に沿線のみで話題になっていたハズなのにウケた理由も、結局は内容そのもの以上に、映像での“美学”で差が出た…ってトコだな。
安:それと…大阪の現状を考えると、“プリンセス トヨトミ"の内容は、実際に起こりかねないからなぁw
晃:いや…それが起きると、逆にヤバいって。いろんな意味でw