迷馬の隠れ家 はてな本館

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メタンハイドレード?まだ地下資源に頼る気w

原発反対派の殆どが、実は未だに地下資源に頼ろうと考えている。ちょっと待て、原発って、確か地下資源枯渇が逼迫してる事が理由になってる訳であり、そこに頼るってのはどうかと思うんだよなぁ…特に、メタンハイドレードという“新・地下資源”に縋るのって、どうかと思うよ。

何度も言うが、オイラは原発推進派…てか、地下資源依存からの“離脱”を真剣に考えてるクチである。故に、根本的なトコでは、ジュールガスやメタンハイドレードなどの“新地下資源”に関しては、新たな戦争の火種になりかねないという懸念と、採掘する技術があってもその後のフォローはどうすんの…という不安を抱いている。てのも、日本のメタンハイドレードは、その殆どが日本海…しかも富山湾に集中している。て事は、その海底を掘削して採集する訳だから、場合によっては、その採掘時の振動で地震が誘発されると、新潟の柏崎刈谷原発や福井の大飯や美浜などが被害を受けかねない…という事だ。もっと言えば、富山湾一帯の地盤が沈下する事も考えられる。この事をわかった上で言っているのであろうか?
もっと言えば、沖縄の尖閣諸島沖もまた然りで、海底油田の採掘時、その石油がひとたび漏れれば、周辺海域が汚染される事を意味する。まして、その事が東シナ海全域の海洋生物に、どれだけのダメージを与えるか、想像がつくだろうか?趣味でダイビングをやってるモンなら、たぶんわかるだろう。同じ事は、富山湾でも言える事。メタンハイドレードを採掘する…という事は、あの周辺の海がその採掘時に発生するタボ(削りカス)によって海底の砂やドロと混じって、海を濁す事になる。それは、その周辺で取れる白海老ホタルイカの生態を穢す事を意味する。つまり、海底を掘削するという事は、同時に貴重な“海の幸”が減る事を意味する。
Yahoo!知恵袋の方でも、とある質問の中でちょっと解説したが、イギリスの森林乱伐の原因が、鉄を鋳造する時に大量の火力を必要としたから…と説明した通り、何らかの製造を行う時に必要な“動力”を、どうやって賄うかは、過去の事例を見ればよくわかること。日本の原発は、高度成長期に、太平洋沿岸部を中心に火力発電所を作り過ぎて、周辺都市での大気汚染が深刻化した為と、1973年にOPEC原油価格を釣り上げた…いわゆる“オイルショック”が原因で、その対策として推し薦めたエネルギー政策の一環である。しかし、最初からそれを否定したのが、日本共産党であり、彼等の主張は“大気汚染≠火力発電”なのである。つまり、原発よりも地下資源に頼る方が“安全だ”という考えである。しかし、よく考えて欲しいのだが、海外から地下資源…特に石油の輸入に頼るという事は、アラブ諸国の油田が枯渇すると、新たな油田開発で世界中の産油国…昨今ではロシアやカナダに泣きついて、しかも法外な金額で石油を買う事を意味している。という事は、その分の電力価格が高騰するのは必至であり、また、石油製品に関してもその分の価格が上乗せされる事を意味する。しかし、それを彼等は良しとした…という訳である。ぶっちゃけた話、“地下資源は地面を掘れば、いくらでも出てくるのだから、それを使えばいいじゃんw”という概念が、そこにはある。
しかし、それが一番の“間違い”である事は、歴史を見て明らかな話。その地下資源を巡って、何度アメリカがイスラエルアフガニスタンなどの事情を“利用”して、アラブ諸国で石油や天然ガスをガメて来たことやら…また、ロシアも旧ソ連時代より、サハリンや北方領土を日本に“返還”しなかったのか…その理由が考えれば、すぐに気付くであろう。当然、中国がチベット自治区内モンゴル自治区をグジャグジャにしてる“理由”も、大凡はそこんトコの事情が絡んでいる…つまり、地下資源を巡る“世界大戦”は、今なお続いているのだ。
では、その状況から脱却するには、どうすれば良いのか?何度も言うが、それは農林水産業の地位向上以外に道はない。つまり、真の意味での“再生可能エネルギー”とは、農地や森林、そして漁場の保全に尽力すれば、自ずと手に入る代物だという事。農地で取れる作物は何も食糧だけではない。山林での伐採は、計画的にやってる以上は無駄を出す事はない。そして、漁場の保全の為に禁漁区や時期を制定する事は、決して悪い事ばかりではない…日本にはそういった“優れたエネルギー生産地”としての場所がいくらでもある。それを活用できないのは、賃金が安い事を理由にバカにし、見下してきた上に、そういった分野を切り捨てようとした事が、全ての間違いなのである。そう、できる範囲を拡大しようと考えなかった事が、そして安易な“輸入依存体質”が、今の日本をダメにしたのだ。
確かに、農家だって地域によっては“灌漑用水”を巡る醜い争いをやってる訳だし、林業にしても建築資材や製紙原料としての用途以外、考えも及ばなかっただろうが、今なら、それらを無視してできる事がいっぱいある。やるかどうかはともかく、最初から資金や技術を気にしてたら、何もできない。どんな科学技術も、そして高度な医療の発展も、そもそもは“見切り発車”であって、失敗は当たり前である。が、そこで諦めるのか、それともその“犠牲”を基にして発展させるかは、実践してる者の胸算用だ。それに乗るか逸るかは、利用者…否、本当に必要としてる者達自身の決断である。それができないモン程、図々しい我侭を世間に撒き散らすのである。