迷馬の隠れ家 はてな本館

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中国の“暴走”の原因…

一部の報道では、中国海軍(人民解放軍)自体が、中国共産党執行部を無視して勝手に尖閣諸島で“暴れてる”という報道があるが、それが本当であるなら、これはもう軍部(特に海軍)自身が、創始者である毛沢東を冒涜してる事であり、周恩来の功績を否定する様な行為である。つまり、彼等の目指した“人民解放”とは程遠い、むしろ大日本帝国の“富国強兵”そのものを踏襲する様なモノである。もっと言えば、戦争での“敗北経験”がない分、万が一に戦争となった時の“引き際”がわからず、故に自滅する…という、70年程前に日本が辿った道をなぞる事になる。ぶっちゃけ、そうなる背景には、貧富の差による就学の有無や教育の質や量が問われる訳であり、貧困でも歴史…特に現政権になるまでの経緯をキチンと学んでいるかどうかで、その感情は違う。戦前の日本でもそうだが、貧困層の家庭では、義務教育である尋常小学校にすら満足に通わせる事のできない者がいて、また、少しでも家庭への負担を軽減しようと普通の大学ではなく、徴兵を理由に士官学校(今でいうトコの防衛大)に志願する学生も多かった。しかし、それ故に世間に疎くなり、故に学業よりも戦地での“結果”ばかりに囚われ、若くして散って逝った者が多かったのは言うまでもない。(もちろん、終戦間際には、徴兵制で無理矢理戦地に送られた者も多かった訳だが…)

先に断っておくが、オイラは太平洋戦争、並びに過去の戦争で散った英霊に対し、未来を信じて命を賭し、そして祖国を守り切った事に感謝すると同時に、それ故の“命のバトン"を引き継いだ者として、何人たりともバカにするつもりは毛頭もない。しかし、歴史を学ぶ時に、どうしても、こういった“犠牲者”に対して唾吐く様にと学校で“指導”されるんで、そういう表現しかできない。だが、それこそが歴史認識そのものを歪め、そして本来なら体験せずとも想像だけで充分な“痛み”を、みすみす受けなければらならない状況に陥る…と、自分なりに解釈している。だからこそ正直な事を言えば、戦争を美化するバカと、先人達をコケにする教育者は、同類の“犯罪者”だと断言させてもらう。なぜなら、戦争によって失った歴史資料は数知れず、戦火によって焼かれた土地は農耕に向かない。そして、戦争での勝敗だけで、本来あるべき人権が阻害される事程、バカバカしくて悲しい話はない。それを、自分の手柄を自慢したいだけに、あるいは、敗北者を見下してバカにしたいだけ、あるいは、敗戦国の土地に眠る資源を奪う為だけに殺戮を繰り返すのであれば、いくら世界中に“死刑廃止”を訴えたトコで、なんの意味も成さない。なぜなら、戦争で真っ先に“死刑”になるのは、底辺の国民…それもこれからを担う子供達であり、それを守らんと戦う母親である。そんな“無差別殺人”を“戦争だから”という理由で許してはいけない…否、何人たりとも“不殺(ころさず)”を守るべきだと主張したなら、それこそ、国民を私欲の為に巻き込んだ為政者…特に軍事関係に対し、その寸志を改めさせなければならない。
つまり、中国の一番の“過ち”は、自分達の“過去”を振り返らずに、そして周辺国の“歴史”から自分の姿を再確認しなかった事に尽きる。その件に関しては、周恩来自身が晩年、関係閣僚に話していたという逸話があるほとであり、恐らく毛沢東も、こうなる事を予期してたと思う。そう、人民解放軍は確かに、横暴な大日本帝国陸軍を倒した功績があるが、それを口実に自らが横柄な態度を取らない様、指導しなければならない…だが、残念ながらその思いは、文化大革命の名の下に“破壊”された…もうお解りだろう。ソビエトの“崩壊”も、その兆しは、スターリンレーニンを“神格化”した事による。元々、共産主義思想自身はキリスト教(聖書)の教えに則り、国民が全てにおいて“平等”である事が胆となる思想である。しかし、それ故に宗教由来の思想でありながら、その根幹となる“宗教”そのものを排除した事によって、指導者そのものが“国神”として崇められる…という方向でカルト化したのである。つまり、本来ならより“民主的”な政治思想だったにも拘らず、たった一人の“指導者”が自分自身に自惚れ、そして自分以外の者を阻害した事によって、本来あるべき姿が歪められ、そしてそれが“当たり前”になる様に指導要綱が書き換えられた事で、歴代の指導者でこの“歪み”を糺そうと試みるまで、誰も止められない状況が続いた…そう、今のロシア連邦民主化した背景には、“最後の書記長”となったゴルバチョフの“ペレストロイカ”がなければ、誰一人として“共産主義=恐怖政治”のままで終わってしまってた訳である。(ま、結局この“歪んだ姿”を認めないままで、北朝鮮は“取り残された”訳なんだが…)
北朝鮮の挑発行為も、結局は彼等の言うトコの“祖国解放”の一環であり、それは韓国の“アメリカ主導”からの“開放”を意味してる…と解釈すれば、6カ国協議が不調なのも、日本の拉致被害事件が解決しないのも、全ては“アメリカからの開放”を要求しての部分であり、言ってみれば、宗主国であるハズの中国すら、北朝鮮はバカにしてる訳である。つまり、北朝鮮は今でもアメリカと“戦争”してるのであって、韓国はその“人質”である…という認識でしかない。当然だが、この“韓国”の中には日本も内包してる…と考えていい。そう、彼等は日本を“国”としての存在を認めていないのである。(国際社会では通じない話なんだが…w)そう、北朝鮮は日本の“君主制”を真似たいだけの国であり、それ故に共産主義というよりも“絶対王政”であり続けたいだけである。ただ…これも裏を返せば、そういう事にしてないと、軍部…特に実動部隊になりやすい陸軍としては好き勝手ができないのであって、いわゆる“国王”は飾りである…そう、金正恩の立場は、祖父である金日成を神格化する為の“口実”であって、しかも軍部が好き勝手やっても何も言わなかった、金正日の“息子”というだけで祀り上げている…と考えれば、スジが通るだろう。(いろんな意味で、可哀想な一族だよ、ここは。)
ま、ゴチャゴチャ書いたが、中国や北朝鮮のやっている事は、結局は大日本帝国の“真似事”でしかない。もっと言えば、それが“羨ましかった”だけである。だけど、勘違いしてはいけない事がある。それは、それを“実行”してる者は、誰一人として、その“惨劇”を学んでいない…という事。つまり、学習要項から一番重要な事を、誰一人として教えようとも、そして教えてはならないと教わったクチである。だから、“正しい歴史認識を”と他人に言っておきながら、自分達はそれをやらなかった事によって、その子供達は歴史の中で“置いてけぼり”にになってしまったまでに過ぎない。そこ部分だけでも改善されれば、恐らくこんなバカげた事をする大人はいなくなるでしょう。但し、子供の頃にキチンとその事を話せる指導者がいれば…の話ですが。