迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

純喫茶 It's Me cafe 2013 二杯目

マーティ(以下テ):物騒な話ですね…
エルハ(以下エ):京都王将を展開している、王将フードサービスの社長が射殺された事件。マスターさんから聞いて、ちょっとビックリですわ。
テ:う〜ん…妬まれる要素のない人が、ある日突然射殺されるのって、どういう事だろう?ちょっと不可解ですね。
エ:とはいえ、店舗によってはアルバイトやパートに過労死寸前な残業を指示したり、正社員でもノルマの達成の為に無茶な注文をやってたりと、問題も多かった様ですよ。
テ:しかし…暴力団関係者でないと、サイレンサー付きの拳銃を扱う事はないだろうし、それ以前として、会社経営のトップ自身は、むしろ社員の模範として、誰よりも早く出勤し、社内の清掃を行っていた事を考えると、どこで何が拗れてそうなったのか、まったく見当つかないよ。
エ:言えてるわね…亡くなった方に対して、この場を借りて哀悼の意を表します。

チルト(以下筑):邪魔するよ…食の話でいえば、阪神阪急ホテルズのレストランで発覚して以降、食品偽装があちこちで頻発してたのが、今年の印象だな。
テ:お、今日はチルトさんか…
筑:酒がないのはわかってるから、今日は紅茶で…
エ:では、A.C.パークスのクリスマスティーをご用意しましょう。
アンジー(以下安):我輩も、紅茶を所望する。できれば、ストレートで。
筑:ん?珍客だな。
安:何を言う。我輩とて、この時期が待ち遠しくてだなぁ…
テ:で、アンさんはそこらのティーバッグで…
安:…何故に、そんな格差を付ける?
エ:では、水俣の和紅茶、“天の紅茶”をご用意しますわ。
筑:ちょっと待て、水俣と言えば、水銀中毒(水俣病)を引き起こしかねないのでは…
テ:チルトさん、何か勘違いしてません?
筑:いや、しかし…
テ:水俣病はあくまで、チッソが垂れ流した水銀入りの排水が原因で近辺の海が汚染され、そこで獲れた魚介類を摂取した事で水銀中毒を起こした訳であって、山間部の農地に関しては、汚染されてないどころか、むしろ無農薬で安全な茶葉が生産されている地域ですよ。
エ:そもそも、“産地偽装”の裏事情をいえば、産地に関する“固定概念”があって、また、一度でも病原体や放射性物質などの汚染が公表されると、それ故の偏見によって、被災地ではないエリアで収穫された農作物や魚介類であっても、敬遠する消費者が多いのよ。だから、誤解や偏見を説く為には、実際の産地を表記するだけでなく、明確な品質管理基準を示し、味を知ってもらう事が、一番重要なのよ。
安:価格や品質の面でいえば、それに似合うだけのコストと、生産者の心意気を考えた上で論ずるべきであって、くだらん話に惑わされていては、美味いモノを口にする事はできん。まして、デンマーク王室御用達であるその紅茶も、産地を考えた時、おいそれと飲む事ができるか?
筑:…そ、それは…
テ:確かに、取扱っているモノに関していえば、品質の良い、上等な茶葉を使ってますが、産地“だけ”で論ずるのであれば、A.C.パークスの“王様のブレンド”は中国産(キーマン紅茶)、“ヒュッゲ”はセイロン(スリランカ)とダージリン(インド北東部)のブレンドです。それを踏まえた上で、どちらが良いですか?
筑:え…っと…
安:我輩なら、迷う事無く福島産の農作物を食すなぁ…同じ福島県産といえど、浜通りの福一に近いトコならともかく、会津中通りの産地であるなら、被災地復興を願って購入するぞ。そういう事だろ?マーティよ。
テ:その通りです。固定概念を捨てるのは難しいでしょうが、実際の味を知った上で、あれこれと批判するのであれば、誰もここまで問題にはしません。しかし、普段から食してる食糧の産地や品種を明確に把握して、意識してる人はごく稀であり、むしろ今までが無頓着なんです。それに、そんな事をいちいち気にし過ぎる方が、よっぽどだと思いますよ。
エ:食物アレルギーを有している人や、糖尿病とかの疾患があるならともかく、そうじゃない人が過剰になる事自体、おかしな話ですわ。
安:そもそも論でいえば、地産地消を謳っている飲食店であるなら、最低でも野菜や果物は、近隣の農家と提携するか、自前で農園を持ち、必要な素材の栽培を行うべきであり、味や品質が良くても、遠方の産地を選ぶ無様な事はせんわ。そういった事を、誰一人として論じとらん時点で、飲食店の産地偽装を“けしからん”と声高に叫ぶ方が、気違い以外の何者でもないわ。
テ:今回の件でいえば、利用者との信用を落とす行為であった事は許し難い話ですが、だからと言って、自分自身がブランドに惑わされている様では、同じ過ちを繰り返す事になるでしょう。本当に重要なのは、それでも“ブランド”を信じるか否かです。中身を重要視するのであるなら、謳い文句や過去の実績に拘る必要はないんです。
筑:…すまん、帰る。どうも今日は、私には分が悪い様だ。