迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

今年も開店w 純喫茶 It's Me cafe 2013 一杯目

マーティ(以下テ):ども、マーティです。さて…今年も、この季節がやってまいりましたw 今回も、途中で有馬記念の予想会が入る関係で、今日からスタートします。
エルハ(以下エ):ご機嫌いかが?エルハです。
テ:それにしても、今年は色々あったようだけど、一番のビッグニュースは、2020年夏季オリンピック開催都市が、東京に決まった事でしょう。
エ:56年振りの開催とあって、当時のオリンピックをご存知の方にとって、7年後…正確に言えば、5年とちょっと待てば、もう一度、リアルタイムでオリンピックを楽しめるのよね。
テ:恨めしいなら、ボクやエルハ、それにこのブログに登場する面々は、既に鬼籍の者であり、マスター経由でないと、見る事すら叶わぬ身だって事かな?
エ:…それもそうね。
テ:あと…阿倍野がすっかり様変わりしたって事かな?
エ:あべのハルカスができた事と、それに伴う周辺の再開発が進んでいて、あの頃よりも街並が…空が遠くに感じる様になった事ね。
テ:ごちゃついた感じは相変わらずなんだけど、なんか…ね。ボクがいた頃と比べても、綺麗になり過ぎて、マスター経由で見てても、“ホントにここ、阿倍野?”って感じなんだよね。
エ:あたしも、それ感じたわ。上本町も歌舞伎座が移転した事もあって、雰囲気が違うのよ。
テ:なんか…20年って時の経過を、こんな風に感じるなんて、思っても見なかったよ。

(カランコロン…)
お、早速一番乗りの方が見えましたね。
ギィ(以下ギ):ご機嫌さん、お二方。早速で悪いけど、ストロングコーヒー、頼める?
エ:エスプレッソの事かしら?
テ:違うよ、濃いめのレギュラーって事だよ、エルハ。
ギ:ああ、そうか。エルハは東京の娘やったね。関西人好みの、苦味が利いたヤツを指すんや。まぁ…名前の通り、眠気覚ましに飲む感覚やねんけどな。
テ:お待たせしました…|_b
ギ:お、これこれ…
(カランコロン…)
カイル(以下カ):アローハ…丁度いいや、ギィさん、ちょっと付合ってくれませんか?
テ:いらっしゃい、カイル…何?どうかしたの。
カ:いやね、泉北高速鉄道をめぐる議論が、大阪府議会で相当荒れ模様になってるんで…その…
ギ:あ、その話か…ほな、なんで大阪府堺市がモメてるか、少し解説しようか?
カ:お願いします。
ギ:ぶっちゃけ論で言えば、泉北高速鉄道は、鉄道会社じゃないって事やねん。
カ:え…どういう事っすか?
テ:ちょっと、穏やかな話じゃないですね…それ、どういう事ですか?
ギ:ん、先に説明すると、大阪府が売却を決めた三セクの話からせんとわからんやろうな。まず、泉北高速鉄道を運営してるのは、大阪都市開発って会社で、本職は名前の通り、住宅用地や道路整備などの都市開発を行う機構やねん。その業務のひとつとして、東大阪市茨木市にある物流拠点ターミナルと、泉北高速鉄道があるんや。で、堺市和泉市は、鉄道事業の件で、元々計画のあった南海電鉄に売却する方が利便性があるって言うとるんやけど…東大阪市茨木市、それと大阪市は、むしろトラック輸送の拠点開発の方が優先やって事で、意見が食い違ってるって事や。
カ:え…てことは、鉄道分野とトラック輸送分野の事業を、分割して考えずにやっちゃってるって事っすか?
ギ:実はな…分割民営化すると、非常に都合が悪いんは、大阪府の方やねん。
テ:ははーん、大阪府が抱えている財政赤字を、どうにかしようと思ったから、一括売却を…って事ですか。
ギ:マスターの推論ではな。でも、あながち、的外れとは言えないんや。
カ:と言うと?
ギ:どっちがどっちとは言えんのやけど、損失補填の財源を確保する加減で、一括やないとマズいんよ。
カ:…それじゃ、堺市和泉市に財政負担を強いる様に迫ってる背景って…
ギ:そういう事や。恐らく、物流事業の補填を鉄道事業がやっとると考えた場合、南海に売却すると、物流業の方は廃止される可能性がある。そやさかい、ローンスターへの売却の方が、鉄道の利用客に対しては不便を強いる代わりに、物流業をやっとる事業所にとっては、その拠点を安価で提供できるって事やねん。
カ:…詐欺だ、それって、泉北ニュータウン住民に対する詐欺だ。
ギ:そやけど、これは南海にも落ち度があって、そもそもの計画を自前で実行できへんかったから、大阪府に泣きついて大阪都市開発に、ある意味丸投げで要請した事やのに、今更“ウチのモンや”と文句言われても、筋が通らん話や。仮に、トラック輸送の方が鉄道の赤字を帳消しにしとると判断された場合、泉北高速鉄道の廃止は免れへん話や。恐らく、ローンスターは、業務を引き継いだあと、鉄道部門を南海に対して、法外な価格を提示して売却するやろうな。
テ:それって…維新の会を裏切った堺市民に対する報復ですか?
ギ:それは別問題やろうけど、受け止め方からすれば、そう言われてもおかしゅうない事を、議会でやっているって事やろうな。
エ:でも、この問題って、どちらが正しいのでしょう?
ギ:正しい云々よりも、改革を行うって事に関して言えば、こういう諍いは必ず起きる事やし、それに、住民自身が“自分の身の上”としてこの問題を直視してない様では、全く意味のない事なんや。そやから、マスターが言わはる通り、選挙に参加する事と、マスメディアの情報に惑わされない事が、肝心になってくるんや。
カ:鉄道が廃止になるって事は、クルマを持たない人にとって、移動手段を奪われる事と同じ…それがわかってるかどうかですよね?
テ:そうだよね…路線バスに切り換えたとしても、道路がキチンと整備されてなくて、しかも交通渋滞が頻発する様なトコだと、時間すら読めなくなる。本当の意味で“交通弱者”という立場を考えた時、収益云々の話じゃなくなるってのに、どうして気付かないのでしょうか?
ギ:相手の痛みを知る事が、如何に難しいか…それを思い知らされる話やね、これは。