新装開店 大衆食堂“ふらっとりばー”2014 一皿目

マーグ(以下グ):ういーっす…っと、こっちでは“はじめまして”…だな。オレはGQ…ガーディアンクィンテットに属してるマーグだ。今までのBlogで、毎年、この時期にオレの“生前さん”の命日企画として、一週間程、マスター…つまり、このBlogの管理人に代わって、ネタをやっているんだ。で、なんでも、今まで使っていたBlog先が、この春に閉鎖する事になったのを受けて、急遽、こっちへ引っ越す事になっちまったって訳。で、ついでだから、テスト投稿も兼ねて、オレがやる期間で、いろいろと試すみたい…ま、どんな内容の事をやってたかは、既に以前のトコからデータを引っ越してこっちに上げてるんで、それを読んでもらうとして…引越蕎麦代わりに、今日の一品。細めのスパゲッティ…1.2mmのヤツ、いわゆる“サラダ用”ってなってる細さだな。これを、塩を入れずに表記時間より少し固めに茹でて、別の鍋で、粉末の鰹だしと水、好みのキノコ、白菜、豚肉、人参を煮込み、醤油で味を整えたトコへ、さっきのパスタを入れ、一煮立ちしたら…和風スープスパの完成だ。仕上げにほんの少し、オリーブオイルを垂らせば、更に風味がアップするぜ。
(ｶﾞﾗｶﾞﾗ…)
っと、最初の客が来た様だな。
ヒデボー(以下ヒ):チョリーッス…マーグ先輩、やしきたかじんさんの事、ご存知ですか？
グ:ん？関西で毒舌トークをウリにしてたヤツだろ。それがどうした？
ウィニー(以下ウ):実は、食道癌で療養されていたのですが、ついこないだ…1月3日に亡くなられたんです。
グ:(!￣厳￣)えぇぇぇ…マジかよ。
ヒ:去年3月に、一時は復帰してたんですが、5月に体調を崩され、それ以来静養してたのですが…
ギィ(以下ギ):余りにも早過ぎる…しかし、それ故に生前は、かなり無茶をしてるからな。
ウ:あ、ギィさん…ちょうど良かった。詳しい話を聞かせてくれませんか？
ギ:構わんが…あ、マーグ、熱燗と板わさ、頼めるか？
グ:珍しいな…ギィはウイスキー派だと聞いてるが、日本酒もイケるクチなのか。
ギ:僕は、雰囲気で呑む方だからね。こういう場所で粋がってウイスキーを呑む程間抜けな事はしないよ。
グ:へいへいw
ヒ:で、ギィさん…たかじんさんってどんな人だったんですか？
ギ:一言でいえば、“生き急いでる”って感じやな。人生を楽しむ…というよりも、常に時代の先を突っ走ってる。そんな雰囲気やね。元々、音楽で喰っていこうと決意して、大学進学後に親御さんと喧嘩して、半ば家出状態で京都の祇園で流しのギター引きをしながら、生計を立てとったんや。その経験から、女性の気持ちを歌詞に興して、曲を作っていくのが、たかじん流の世界観やったな。その独特の雰囲気が、トーク番組では、如何なく発揮したんは、関西の人間やったら、よくわかる話だよ。しかし…祇園の流しをやっていた頃から、酒を飲んでるさかい、それが祟ったんやろな。
ウ:そういえば、いつもたかじんさんは、北新地や曾根崎界隈でクラブやキャバレーをはしごしてたって話も聞きますが…
ギ:それは、そこで接客する女性から話を聞く為にやってたんだろう。そういう水商売で生計を立てざる得なかった女性達の悲哀を、歌にするのが非常に上手かった…だから、トークの時は毒舌でも、歌う時は甘く、切なく…そして優しく歌うのが特徴やったな。
ヒ:それと、芸人に対して面倒見の良い人だと…
ギ:それは、彼自身に経験から来てるんやと思うよ。それ故に、諸般の事情で仕事を失くした者や、トラブルに巻き込まれて表舞台から一時的に姿を消した者に対し、あらゆる関係先に頭を下げ、自分が出演する番組に積極的に起用し、とにかく活躍の場を与え続けた事が、多くの芸能関係者に好かれたトコやろうな。それと、多くの政治家やジャーナリストが信頼を置けたのも、それ故の話だろうな。
ウ:確かに…哀悼のコメントを見ても、関西の芸能関係者だけならともかく、国政議員からも、政党間を超えたカタチで、コメントが寄せられてますね。
グ:そう考えると、本当に惜しい人を亡くしたな。
ギ:ま、いずれこっちの方に来る事もあるだろうし、話はその時にでも、改めて本人から聞こうではないか。
グ:話の感じからすれば、Shin"s Barに出てくんじゃね？相当な酒好きなら…
ヒ:言えてるw
ウ:“〆(￣ ￣*) メモメモ…。流石、ギィさん…関西の芸能関係は、結構詳しい方だ。