迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

肉を焼いても山焼くなw〜正しい炭火の消火法〜

こないだの赤穂市で発生した山火事…その原因が、炭火の後始末がお粗末だった事ってことだが、これは、アウトドアの経験がない人、特に木炭や練炭等の取扱がわかってない人ほど、よくやらかす事である。そう、炭火や焚火は、完全鎮火をもって“終了”なのであって、その残り火の管理ができてないと、里山を“焼け野原”にしてしまう事になりかねん。(で、実際にそうなっちまった訳で)そもそも、野外での調理において、ド素人が炭火に手を出すほどタチの悪いモノはない。まず、着火の知識よりも消火の知識を身に付けるのが、野外活動における基本の部分であり、その次に、怪我の応急処置、コンパス(方位磁石)が無い時の方位確認…といった、自分の身を守る為の、最低限度の知識を身に付けて、初めて野外での焼肉パーティーや、山菜採り等ができるってモンである。その為のキャンプ体験であるハズなのに、それを単に“事故ったら困る”と言って、学校やボーイスカウト等に規制を掛けとんのはどこぞのバカか…
閑話休題、今回は、オイラがデタラメに解説してもなんなので、日本バーベキュー協会の解説を参考に、正しい炭の取扱法について、説明しておこうと思う。ここのサイトでも解説してる通り、炭火で焼く肉や魚介類、野菜は旨いけど、火の取扱がなってない様では、折角の楽しいバーベキューも“山火事 de 逮捕”なんて、みっともないたらありゃしないw
では、どういう方法で、使用済みの木炭や練炭は、処分すべきか?答えはスゲェ簡単で、火消し壺なる道具を使って回収し、蓋をして窒息消火を行えば良い訳である。ほれ、理科の実験でも、ロウソクの火を消すのに有効な方法として、キャップみたいな道具を使うと思うけど、原理としては、アレと同じ。火は、炭素と酸素が結合して二酸化炭素に変化する際に起きる化学反応であり、そのうちのどちらかを断てば消える…炭素を断つのが難しいなら、酸素供給を止めればそれ以上の燃焼を食い止める事ができる訳で、それを行う為の道具が、火消し壺って訳。ま、陶磁器でできた器なんだが、窒息消火をするのであれば、砂を入れた一斗缶でやる方法もあるし、原料が木であるなら、緊急の際は水でも鎮火は可能なんで、水が入ったバケツに放り込むという荒技(?!)も有効である。(ガスや灯油等を使ってる場合は、これは危険w )ま、最悪の事を想定して、土や砂を使って消火する方法も一応伝授しておくが、あくまで、それは水か使えない時の対処法だと考えた方が良い。とにかく火元となっている可燃物の上に、大量の土砂を掛けて埋めてしまえば、大概の火は消える。但し、燃え残った練炭や木炭は、自然分解できない代物なので、消火が確認できたトコで、必ず回収した上で、自治体の指示に従って処分すること。ちなみに、完全に燃え尽きて灰になった木炭は、農家にとっては土壌改良剤になる為、肥料と混ぜて再利用する事がある。(まして、オイラん家は、未だに五右衛門風呂ですから…w)
もちろん、薪を使って調理をする時でも同じで、燃え残って炭になったら、綺麗に洗って乾燥させれば再度使えるし、ある程度粉砕して、簡単な水の浄化装置として活用する事も可能。これも緊急時の対策法として覚えておくと良い…20Lタンク等を使う場合、蛇口を付ける方を下にして、蛇口部分を含めた底に、虫取り網等で使う様なガーゼ状の網を敷き、水洗いした木炭(竹炭でも可)、砂、小石の順に、タンクの半分ぐらいまで詰めば、ほぼ完成。よっぽどでなければ河川の水でも、飲料用でなければこれで充分濾過できるんで、野外での風呂水確保には有効。
ま、話が脱線したが、とにかく、正しい消火方法を知った上で、バーベキューは楽しむべきです。