迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

至極真っ当な話…社会見学は“報連相”が基本。

ここんトコ、“刀剣乱舞”(とうらぶ)とか、“艦隊これくしょん”(艦これ)等の、戦艦や刀剣類の擬人化したWebゲームが大流行りで、その“モデル”となった戦艦ゆかりの地や刀剣類を“聖地巡礼”と称して現場まで訪れる人が増えているんだが、正直“仕事の邪魔”ですと、現場の人は大声で言えずに仕事に従事されている方も多いと聞く。以前、牧場見学に関してブロマガや、こっちでも散々解説した訳だが、根本的に、なんで“社会見学”がいけないのか?その“理由”を弁えないと、正直、仕事中の従業員に多大な迷惑をかけ、延いては製品の品質劣化や納期の遅延など、信用に関わるじ偉大な事態になりかねないからである。ぶっちゃけ論でいえば、“見学する以前に連絡しろや”というのが、社会見学での基本中の基本であり、また、業務の妨げになると当事者が感じた時点で見学を中止する判断を下さなければならない事を肝に銘じないと、その責任は、本来であれば一番関係ない“お客様”自身が負わなければならなくなるからである。
一部の食品メーカーなどでは、一般に工場内の見学を許可してる事があるんだが、それが可能なのは、製造工場自体が完全機械化で、人間が常時現場にいなくても、製品を大量に、しかも高品質な状態で製造できる体制にある事と、見学専用のコースを設定する事で、異物や雑菌の混入を防ぐ事ができると踏まえた上でやってる訳であり、特に酒類メーカーでの工場見学は、大人向けと子供向けにコースを変更して行う事が多い。(特に見学最後のお待ちかねである“試飲”は、子供向けの場合は大概、関連会社のジュースになるw)また、某菓子メーカーの場合だと、工場そのものを“観光施設”として開放してるために、入場券の代わりに自社生産の菓子類が振舞われる事があるw(ドコとは言わんけどw)が、個人商店である鍛冶屋や民芸品工房などは、そもそも“実演販売”という形式をやっているトコは稀であり、基本は“見学禁止”である。なぜなら、勤務時間…というより、作業工程によっては“どこぞのブラック企業だよ?”ってな状態になる事もしばしばで、さらには、作業上の都合で時間帯の制約がある事が多い。オイラの実家裏手は、包丁を製造してる工房があって、そこでは研ぎと柄を設える作業が行われている。(メインは柄の設えだが…)小さい頃は、そこのガキとちょいちょい遊ぶ事があったんだが、作業場への立ち入りに関して、たとえ自分トコの子供であっても“ガキは入るな!!”と叱られたモンである。それもそのハズ、使ってる機材が大型で、しかもデカい砥石を取り付けた据付型グラインダーがあって、うっかり服の一部が絡まったりすると、命に関わる危険があったからである。当然だが、和包丁の工房ゆえに、いくつもの刃物が刃研ぎを待っている状態であり、また完成品もほぼ無造作に置いているような場所である…そこで万が一何かあったら、非常に危ないのはいうまでもない。(コケて着地点が悪いと、身体中がザックリ…なんてのは御免である、冗談抜きで。)
もしも本当に、刀鍛冶や車両工場などに見学を行いたいと思うなら、無断で押しかけるのではなく、事前に見学の可否と見学時間を確認するために問い合わせをするのがスジである。これは、社会見学全般における基本中の基本であり、これをせずに飛び込みで見学をしようと考えるのは、住居侵入罪などで逮捕されても文句言えない話である。馬の牧場見学でもそうだが、必ずここで見学の可否を確認し、かつ、見学に際して申請が必要な場合は、そのルールに従った形式で申請を行う事が、見学者は義務付けられている。そこを無視して勝手に敷地に入ったり、馬に触ろうモノなら、警察沙汰になる事が目に見える。同じ事は漁業関係者でも言えた話で、昆布漁の時期は、指定された海岸エリアへの立ち入りは制限されるし、原則として漁業権を取得せずに防波堤やプレジャーボートで釣りをするのは御法度である。(多くの遊漁船の乗船料は、臨時の漁業権取得費用が含まれている。)だから、遊漁船を利用して岩礁帯へ渡る際でも、事前の予約が必要なのであり、たとえ渓流釣りでも、本来であれば地元の漁協に許諾を取る必要がある。(河川での資源保護の関係で)それと同じで、当事者の都合で“見学不可”になったとしても、それはあくまで業務に支障が出るという判断の下で見学希望者に対して頭を下げているのであり、見学“できない”事を理由に当事者を罵倒するのは言語道断。あくまでも“社会見学”とは、当事者が業務の合間を見計らって行ってもらうモノであって、見学希望者が傍若無人な振る舞いをすれば、当然だが“秘密保持のため”という大義名分を持って追っ払われる事になる。だから、見学をしたいのであれば、事前の問い合わせを行う事がスジであり、それが守れないのであれば、自分から見学をやめるべきである。ま、こういう事を書いたとしても、無視する連中がいて、そういう連中のせいで“見学禁止”なんて事で泣きを見る、真っ当な見学希望者が迷惑被る訳であるんだが。