迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

阪神大震災から10年…

連投ですが、今回は(大した被害こそ遭わなかったが)震災経験者としての話。
オイラ達関西人にとって(特に阪神地方に住む者にとって)忘れ去る事ができない悲劇の日、それが1月17日。あれから10年の時が過ぎたんですな。あの日あの時はオイラはちょうど目が覚めて、仕事に行く為の着替えをしようかと思ってベッドの中でもがいていたんだが、地響きとともに強烈な揺れが襲った。で、ラジオの一報を聞いて最初は大丈夫かな?と思ったら、神戸の街が…。阪神競馬場に行く路線も寸断されて、12月まで開催がお預け。(当たり前だが)勤務先(スーパーの物流業務なんで、ちなみに大阪市内にある。)の倉庫も殆どの在庫が壊滅状態。刻々と伝わる情報は最悪を極めたのはいうまでもない話であった。

オイラ自身は住んでる場所が淀川以南だったため、大した被害こそなかったが、物流寸断は勤務先や生活上を直撃したのはいうまでもなく、市街地のビルはことごとく窓ガラスが粉々。道路が壊滅的な状態だった為、救援物資を運ぼうにも危険極まりなく大渋滞があちこちで発生した。こうして、多くの犠牲者(関東大震災ほどでないにしろ)をだした震災は、ある意味“人災”でもある事を思い知らされた。確かに真実を伝える報道は必要だろうけど、東京の報道陣が大挙をなして取材する必要性はあるんだろうか?たとえ必要だとしても、地元を知り尽くした地元放送局や新聞社が抱えている記者の方が、被災者もイヤな思いをせずに取材を許可したはずである。だが、必要な情報よりも無惨な姿ばかりを写した映像は、今見ても誇張し過ぎた悪意だけが伝わるばかりで、ハッキリ言っておぞましい。また、“有識者”気取りの学者がしゃしゃり出て、被災者救援に不必要な知識をバラ撒いたせいで、余計に現場が混乱したのはいうまでもない。また、混乱に乗じたデマが被災地だけならともかく、関係ない地域にまで流れた為、県外避難した被災者やボランティアが中傷を喰らった。(現在でも県外避難被災者はこの事で苦しんでいる)そして、行政は復興支援を考える事よりも先に、震災を機に都市再開発を押し進めた訳である。そう、現在の神戸は、復興したのではなく、震災のドサクサに紛れて区画再編と都市部再開発を強引にやってのけただけである。それは、現場に行けばよく解る。本当の復興は、地元の住民ひとりひとりがお互いを励ましあい、築き上げていくもの。企業や行政はあくまでその支えを一部担うだけで良いのに、強引な事をやり過ぎて、さらに被害が拡大しかねない計画ばかり押し付ける。オイラは思う、こんな事ばかりする行政がある限り、いつかこの震災よりも、もっと悲惨な災害が街を、国を滅ぼすかもしれないと。