迷馬の隠れ家 はてな本館

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“スタジオジブリ”作品から反戦を知る。

今日、遅ればせながら“ハウルの動く城”を見てきたんだが、内容としては原作がある分オリジナリティーが制限されてるものの、それなりに楽しい映画でした。
しかし、スタジオジブリアニメ(というより、宮崎駿が手掛けたアニメ)には、痛烈ともいえる“反戦”のメッセージが込められた作品が多い様な気がする。(“となりのトトロ”とか、“千と千尋の神隠し”はそうでもないが…。)

古くから“宮崎・高畑アニメ”(本来は高畑勲もいてのジブリですから)は、キャラクターデザインのシンプルさと、それに相反するほどのストーリーの壮大さが“ウリ”ともいわれているが、実は、作品にもよるが近代的工業化と戦争(特に国際的な紛争)に対する痛烈なる批判を作品内で展開している部分が多い。その代表作ともいえるのが“風の谷のナウシカ”である。(“未来少年コナン”は、原作小説そのものが反戦ものともいえる作品)この中には、自然破壊が進み過ぎて、植物が自主防衛の為に毒素を吐く様になり、樹海は“腐海”となっている。が、その結果を招いたのは、世界統合を軍事力で押し進めた人間である事を強調する場面が、作品全体に散りばめられている。(詳しくは作品のDVD又はビデオを借りて鑑賞するべし。)
今回(ハウル〜)の作品も、多少ではあるがそういう場面が垣間見える。恐らく制作開始時に長引く紛争や経済大国の我侭を目の当たりにして、原作にしている小説(絵本?)を通じて国際的にメッセージを発したかったのではないかと思われる。確かに作品の主題は“素直な生き方”ではあるが、オイラが見た感じは、やたら戦争の場面が多かった様な気がする。そういう意味では、「やはり宮崎アニメらしい」のである。