迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

オイラとマーティとマーグの話 その5(“ひろひと”の話)

今回の話は、オイラがたまたま波長があったために見てしまった、生前さんが亡くなられた瞬間の“伝えきれなかった遺言”みたいな話。(う〜ん、このシリーズの主役はマーティとマーグなんだが…。)
先に正体をバラすのはなんだが、あまりにもリアルな夢だったが為、もう17年も経つのにオイラが忘れられずにいる、やっかいな“思い出”である。

オイラの霊媒能力(てか、電波ユンユン体質)が、これほど強いモノなのかと思う様になったきっかけは、実は、ひろひとが夢の中に出て来た事から始まっている。その“夢”を見たのが、昭和から平成に変わった時…そう、昭和天皇崩御のまさにその瞬間だった。(そう言い切れるのは、早朝のニュースで、慌ただしい様子で現在の天皇・皇后両陛下が病室を見舞われたと報じた際の、見舞われた時間が、オイラの夢見の時間と符合した為。)
真っ暗な空間に一か所だけスポットライトでもあるかの様な光があって、そこに見覚えのある老紳士がいて、淋しげな顔でこちらを見ていた。どうやらオイラに用事があると思い近付くと、こう話しはじめた。
「私の一族にはもう、私の声は届かないと思い、こちらに参った。あなたになら伝える事ができるであろうと思い、話しておきたい。私はかつて、大切な国民を守れず、愚かな戦争を自らの手で止める事ができず、悔しい思いをした。そして、多くの近隣国の民を傷付け、わが国の民や軍部が苦しめた事を恥た。だからできるだけ自分の言葉で、あるいは行動で、国民に、あるいは近隣国の民に一人ひとりに対して謝罪がしたかった。しかし、私にはもう、その時間も力も既にない。もし、あなたが近隣の国々に行く事があるなら、どうか私の代わりにこの事を伝えてほしい。そして、あなたのできる範囲で、“あの時”の償いを肩代わりしてほしい。」
そう言って頭を下げて、そのまま姿を消した。
で、あまりにも無気味な内容だったので、速攻起きてラジオを掛けたら…。
その瞬間、流石にオイラも背筋が凍った。まさかあの夢に出て来た老紳士が、昭和天皇(の残存思考)だったなんて。それと波長が合ったオイラもオイラだが、それをわざわざ他人の夢の中に介入(てか、乱入?!)してきて伝言する霊って、どうよと思った。
考えられ得る原因として、オイラの住んでる地域って、古墳時代の墳墓が多数点在する某古墳群の北部(って、ヲイ!!)で、ちょっと歩いただけで宮内庁管理の陵墓があちこちに存在する様な場所である。当然だが、古代の天皇の陵墓もある訳で、幼少期にそうとは知らずに入り込んで、迷子になった経験もある。そんなオイラと波長が合うとは、よっぽどもモノ好きと見た。
以来、姿こそは見る事はないが、時たまそれらしき気配がどうやら“憑いて”いるのだけはわかる。で、その時に感じた霊的な気配に対して、ワザと“ひろひと”と名付けたのである。但し、オイラから呼びかけたりはしない。というのは、正しい呼び名が思いつかなかったからで、仮に呼び出すにしても、それに対応する程の霊力がひろひと自身に残ってないからでもある。(最近は、かなり希薄になってきてる。そろそろ消えてしまうのかな?)