ジャイアンツナイターとパーフェクト競馬(野球編)

“我等ラジ関ジェネレーション月間”第２週目でございます。今回のお題は、現在のCRKにおけるスポーツ中継の二大看板(?!)とも言える、“ジャイアンツナイター”と“パーフェクト競馬”に関する話。皮肉にもこの二つの番組はCRKスタッフによる制作ではなく、RFラジオ日本とMBS毎日放送による“外注”(番組制作を委託している)番組。しか〜し、それにはCRKが抱える“諸般の事情”が関係してるんですねぇ〜。
(今回のフェイスイラストは、そんなスポーツ中継のひとつ、“パーフェクト競馬”の本社サポート役で登場する、牛尾淳アナをモチーフにしてます。)

そもそもCRK開局当時は、プロ野球中継と電話リクエスト番組を主体にしたラジオ局だった。ただ、株主の都合(関西の放送局は、電鉄会社も株主である事が多かった。)で阪急ブレーブス(現在の檻牛…もとい、オリックスバファローズ)のホームゲーム中心の中継しかできない状況だった。(ちなみにダメ猫…もとい、阪神タイガースは、阪神電車が朝日放送(ABC)と仲良しだった関係で、ABCがラジオでの放送権を事実上牛耳ってた。)さらに、相次いでTV局(このへんの話は後日、説明します。)の開局に伴うCRKからの出向・移籍が頻発し、中継スタッフが揃わなくなった為、一時プロ野球中継そのものを休止せざる得ないシーズンが発生した。(この頃に“電リクのラジ関”黄金期を迎える。)
民放にとって収入源であるCM放送料はどんな方法でも稼げるが、いくら電リクが好評でも、音楽素材(新旧洋邦)の確保とそれを放送に流す際に掛かる著作料(どの放送局でも、これを払わないと勝手に放送中に曲を流す事ができない。)がバカにならない。そうなると…となるのが放送局の本音である。だが、そこには険しい制約があった。そう、ラジオの全国ネット放送親局(東京のラジオ局)との関係である。ここでは詳しい説明をあえて省くが、CRKも最初はNRNに加入していたが、ある事を境にNRNネットから脱退しなくてはならなくなったのである。それが、RFラジオ日本との提携であった。
現在でこそ日本テレビの子会社の様な放送局だが、元々はCRK同様に良質な音楽番組をメインに据えた放送局で、本社こそ東京だったが、スタジオおよび送信所は横浜だった。そんなRFにとっての強みが、ジャイアンツのホームゲーム(当時は後楽園球場、現在は東京ドーム)のラジオ中継権をジャイアンツの親会社である読売新聞社と契約を結んだ事だった。これにより、独占中継を事実上で来た訳である。しかし、その弊害として、後楽園球場の試合は当時他局は中継ができなかったのである。その盲点を突いてCRKとRFは(後には岐阜のGBS岐阜ラジオも)ネット提携を結んで放送しはじめたのである。だが、それによって他のNRN加盟局やLF(ニッポン放送)からの反感を買ってしまった訳である。
競馬の事も書くとかなり長くなりそうなので、続きは明日書いときます。