迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

近頃の“駅弁”について

花粉症なオイラにゃツラい時期だが、のんびりと鉄道旅行(単なる乗りつぶし含む)には最適な時期となりました。鉄道旅の“お供”と言えば、やっぱ“駅弁”でしょう。でも、最近の駅弁は、駅の売店ではなくコンビニやスーパーで手に入れる機会の方が多い様な気がする。今日もオイラは近所のスーパーでやってた駅弁販売で、富良野駅の“とんとろ丼”なる駅弁を手に入れて昼食にしたのだが、やっぱ現場で食べたいモンだとつくづく思った。

昔の駅弁は、まさにその駅でしか買えない、珍しい特産物が使われた貴重な代物だった。ところが、デパ地下や大手スーパーの物産展や駅弁大会が盛んになって来た事と、“駅弁”そのものの取扱いを行わない駅が増えた(勿論、その原因として駅前にコンビニができた事もあるが…。)為、その存在感とありがた味が薄れている様な気がする。また、近頃は高速移動を求める乗客が増えた為に、主要駅での停車時間も短くなったのも、駅弁衰退の原因ではとオイラは思ってる。
確かに、始発駅で駅弁を買って車内でそれを広げて食べる情景は、都会の場合は無理な話は理解できるが、だからと言って片田舎の鈍行列車に揺られながら、コンビニで調達したおにぎりをパクつくのは、いくら何でも味気ないというか旅情を楽しんでいない様でもったいない。また、行楽弁当の代わりに駅弁片手に桜の名所を訪ねたり、河原で土筆を摘んだりと春を満喫するのは良いが、地元の駅の駅弁ならともかく、全国的に有名な駅弁をスーパー経由で取寄せってのもいくら何でも…。
最近では、主要空港でも“空弁”(“からべん”…じゃなくて“そらべん”)なるお弁当があるが、これは航空会社が国内線での機内食サービスを廃止した為にできたといっていい代物であって、かつてはそんなモノは存在しなかったと記憶している。(いや、あったのはあったが、売ってる内容はどちらかと言うと“軽食”みたいなレベルだった。)でも、飛行機が中途半端な時間に飛んでる便なら便利なのだが(てか、オイラが搭乗する便がたまたまそんな時間の便ばっかだからだが…)、航路にもよるとは思うが東京−大阪便は飛んでる時間は30分程度だから、よっぽどの事がない限り(早朝や深夜ならともかく)“無意味”な気がする。
でも、作ってる弁当屋さんの料理の腕が分かんないからこそ、その駅とかによって当たりハズレがあって、結構食べ比べしてみると面白いのも駅弁の“魅力”だと思う。そういう意味では、いろんな場所の駅弁を食べ歩くのも、また乙な旅の楽しみ方だと、オイラは思うんだけどね。
最近はインターネットや情報誌等で評判を聞き付けて、わざわざ買いに行くパターンもある様だが、やっぱ鉄道旅の基本は、地元の乗客や自分と同じ旅をやってる同類との“一期一会”だと思うから、旅先での駅弁も、そう思って食してほしいなぁ。