迷馬の隠れ家 はてな本館

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六甲颪と甲子園球場の話。

今期、セントラルリーグ首位を走るダメ猫阪神タイガース。でも、“阪神”は企業名であるのはご存知?そう、関西人(特に北摂エリア在住)なら理解できる話。実は、鉄道会社の名前なんです。
阪神電車、正式名称は“阪神電気鉄道”で、梅田〜神戸・元町を本線とし、尼崎〜西九条(西大阪線)と武庫川武庫川団地前(武庫川線)に支線がある、ある意味中規模の関西の私鉄である。(今年で開業100周年で、歴史は意外と古い。)その昔、一部区間が国道2号線に線路があり、“軌道鉄道”(ようはチンチン電車)として運行していた。その沿線に“野球の聖地”甲子園球場がある。(最寄は甲子園駅)

実はこの“甲子園”の由来は、この球場が1924年(大正13年)に開設されたんだが、この時が十干十二支で換算すると、ちょうど甲子(きのえね)の年だったから。で、しかも現在でも阪神電車の所有物である。つまり、大阪タイガース(現在の阪神タイガース)が甲子園を本拠地として結成された頃から、阪神電車が絡んでたのだろう。元々、この甲子園球場は、多目的の運動場として作られ、かつてはスキージャンプ競技(!!)や鷹狩り(!!!)等を催したそうです。で、その巨大な運動場で日米親善野球大会を行った時、この球場に訪れたあるメジャーリーガーが、“こんなに広い球場だと、なかなかホームランが打てないよ”と言った為に、外野の一部に“ラッキーゾーン”なるフェンスがあった。(現在は撤去されてる。)そもそもこの球場は、その昔関西では、高校野球観戦がブームとなり、春と夏の大会となると連日、開催地の球場は超満員になり、観戦できない観客も続出した事を受け、武庫川の支流の一部(ちょうど廃川となってた)を開拓し、その一部に収容数約5万人というデカい球場を提供できる環境を整えた。(その周辺も高級住宅街として開発していったそうな。)
で、ファンの間で言われている応援歌の“六甲颪”だが、本来は六甲山系の山肌を下る突風(てか、冬場の乾燥した風。)の事で、あの曲の正式名称は、“阪神(旧:大阪)タイガースの歌”である。で、なんで“六甲颪”と呼ばれる様になったのかと言えば、あるラジオパーソナリティが、自分の番組でこの曲を歌う前に、歌詞の一部(出足の“六甲颪に…”の部分)をタイトルの様に言い続けたモンだから、この名称が一般的になったという。
甲子園の“浜風”とは、夏場の風であり開幕時はあまり吹かない。むしろ春のセンバツ時は、時折六甲颪が球場に吹き付けるのだ。ま、興味が湧いた方は、地図を見てもらうなり、阪神の公式ホムペで調べてもらうと良いだろう。