迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

そうだ、ラジオを聴こう!(その4:アンテナいろいろ…)

“我等ラジ関ジェネレーション”vol2、第4週目でございます。今回は、電波を扱う以上、絶対に必要な“アンテナ”の話です。
アンテナには、おおまかに分けると、送信用と受信用の2種類あって、さらに“指向性”と“非指向性”があります。基本的に、送信用のアンテナは、特に中波の場合、電波の強度やサービスエリア(つまりは受信が可能なエリア)の都合で、指向性をつける場合があります。
MBSの場合は、サービスエリアを近畿一円と瀬戸内方面と設定している為、無指向性(競走馬で例えると、ブリンカー等の補正具を付けてない状態)アンテナで出力50kWで送信しています。が、それでも京都以東では、KBS京都の電波の関係で、受信できない場合があります。
対してCRKは、兵庫県下と大阪府でサービスエリアを展開したかったのと、韓国やフィリピンに同じ周波数を保有する放送局がある為、混信防止も含めて、指向性(上記の例えで言えば、ナリタブライアンアサクサデンエンみたいに補正具を付けた状態)アンテナを使用しています。出力は20kWですが、この影響で、実際はおよそ2.5倍の出力と相当する状態で送信しています。しかし、指向性アンテナによる代償として、電波の送信角度が制限される為、淡路島・東浦にある送信所より南西側では、殆ど受信出来ません。(そのかわり、北東方向では、昼間でも受信可能なエリアが広がり、実は岐阜県南部や三重県北部、さらには愛知県西部から昼間のワイド番組にメールが届く程、受信できるとか。)

さて、受信アンテナの方ですが、これにも様々な特徴があり、それゆえに使用法法を誤ると、折角の電波も受信出来ないどころか、ノイズやフェーシング(音が不安定になり、ヨレヨレ状態になる事。)で聴き辛くなります。
よくミニコンポやラジカセ等のオーディオ機器には、申し訳程度のアンテナしかありません。てのも、殆どのオーディオ機器のウリは、CDやMD、レコードプレーヤ等の音源機器の性能重視で、ラジオは“おまけ”程度です。しかし、昔のオーディオはラジオ(特にFM)の音質にもこだわり、感度の高いアンテナの使用も可能な様に、外部アンテナ用の接続パーツがありました。
では、どんな種類があるかと言えば…
1:ワイヤーアンテナ(コード線だけでできたアンテナ。最近のポケットラジオは、イヤホンのコードをアンテナにする様な機能がある。しかし、きちんと扱わないとすぐ千切れるし、受信状況も安定しない。しかも場所も取るし…。)
2:ループアンテナ(大きさは様々だが、ワイヤーアンテナをグルグルと円形に巻いた状態だから、そんなに場所は取らないが、性能がイイやつ程大形になる。)
3:バーアンテナ(一般的にポケットラジオに使用されている、中波・短波用のアンテナ。炭素棒や金属棒にコイル状にリード線を巻いた様なつくり。実は、このコイル部分に指向性があり、上手く電波の方向を掴んでないと、受信できない事も…。)
4:ロッドアンテナ(ラジカセなんかには標準装備されてる、指し棒みたいなアレ、実はFM用のアンテナ。これ自身は無指向性だが、建物等の障害物の影響で、適正な電波を掴める様に動ける様にはなってるものの、それを固定し続けるのは、経年劣化で難しくなる事も…。)
5:パラボラアンテナ(指向性バリバリながらも、高性能なアンテナ。通常は衛星放送用だが、電波以外も受信可能。但し、通常コレをラジオ専用で使うバカはいない。)
6:素子アンテナ(通常“八木アンテナ”と称される指向性汎用アンテナ。大概はTV用だが、短波・FMラジオで使用する例もある。高感度なアンテナだと、たとえ10kWの出力でも、電波の飛んで来る位置さえあっていればクリアに受信可能だとか…。)
といったのがある。
じゃ、どんな方法で遠距離受信をやるかと言えば…、それは次回のお楽しみ、って事で。