迷馬の隠れ家 はてな本館

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“EVER GREEN LOVE”に込められた思い〜24時間TV今昔物語〜

毎年、夏休みの“終焉”を告げる“24時間TV”の放映が、いよいよ明日に迫ってきました。この番組はオイラが幼い頃から、しかも第1回放送からずっと見てきた番組の一つであり、放送の度に規模がデカくなっていったNTV系列の“大祭”である。当然だが、系列下のYTVもこの日に合わせて放送スタジオのあるOBP(大阪ビジネスパーク)周辺をメイン会場に、近畿各地に“募金基地”を設置し、それをリレーで中継したり、関連イベントを催したりと大忙しである。そもそもは“11PM”での企画で、通常の放送プログラムを無視して、“24時間丸ごと使った一つの番組”として放送しようという“実験”番組だった。で、その際に、ただ単純に番組をダラダラ放送するのではなく、社会貢献に役立つ事を同時進行で行う目的で募金を始めたのである。これが今日の“24時間TV”が日本一の“募金イベントTV”として定着した背景である。

かつて、この番組には様々な“テーマソング”が存在していました。現在では、番組内で歌詞を募集し、それに曲を付けて作り上げた“サライ”と、モーニング娘。が番組用に歌った“でっかい宇宙に愛がある”がよく知られているが、オイラみたいに初回から見てる様なコアなファン(?!)なら、やはり“愛はマジック”と“EVRE GREEN LOVE〜人間(ヒト)という名の大きな樹〜”であろう。一説によると、制作スタッフの若返りと、初期の頃の方針から大幅にズレてきた(当初は、あくまで数回限りのイベントにする予定だった。)事が原因で、テーマソングの変更を余儀なくされたという。(なんせ、この番組企画の言い出しっぺである、大橋巨泉は、“こんな偽善番組を、今でも放送し続けてる事がナンセンスだ!!”と、後にコキ下ろして言ったとか。)
さて、ここで話をYTV限定のネタに変えよう。YTVでのメインパーソナリティは、初期の頃こそタレント勢がメインを務めた事もあったが、なんだかんだ言っても一番目立っていたのは、羽川アナである。なんせ第1回放送からフリーになってすぐぐらいまでのおよそ18回、ほぼメイン級の扱いで活躍していた。また、神戸の“募金基地”である神戸大丸前の特設会場では、その昔は“2時のワイドショー”絡みで奥田アナが陣取ってた事があった。(流石は元CRKの“カリスマアナ”ならではの、エピソードである。)羽川アナが完全に降板した後は、多少混乱があったものの、現在は朝の情報番組“なるとも”でも活躍している三浦隆志アナがメインを張っている。(ま、理由としては、全国リレー中継では、その昔“ズームイン!!朝!"の近畿からの中継で、顔を知られてるからという事での抜擢だろう。)
で、昔はローカルでのエンティング時(その中継が終わると、エンディングはNTVからの一括で行われる。)は、必ず“EVRE GREEN LOVE”を近畿各地とリレーしながらの大合唱が“お約束”だった。この曲の歌詞を、たまたま“2ちゃんねる”のスレッド内で見かけ、その意味を考えながら現在の放送を検証してみると、確かに大橋巨泉が言ってた事も一理あると、考え込んでしまうのである。実は今、この曲を聴きながらこのネタを書いている。(どうして聴けるのかは内緒だが…苦笑)この曲の歌詞には、こんな言葉がある。
君は一人じゃない、だって身体の中に数えきれない人達の、生命(いのち)が流れてる。
遠い遠い昔、誰かと誰かが出逢い、君に続く愛の“種”を蒔き、育てた…
中略…そしてわかるだろう、この世に生まれた理由(わけ)が。それは人間(ひと)を愛し、幸せにする為…。みんな一本の大きな樹、人間(ひと)という名の大きな樹、支え合って未来の空、鮮やかに伸びてゆく…。
そう、この曲には“平和の為の共栄共存”と“個々の生命の尊厳”が込められている。そういった意味では、この番組の意義を大々的に謳った歌ではあったのだが、この曲が歌われなくなった現在は、完全にその意義は廃れている様な気がする。確かに、視聴率云々を考えれば、現行の放送形態の方が良いのかもしれないが、オイラからすると、この曲の文句こそ“24時間TV”が長く放送し続けられた“原点”だと思うのだ。マラソンや身障者のチャレンジ物の放映も良いが、今一度この“原点”に立ち返るべきではないかと、オイラは感じている。さて、明日は競馬仲間でオイラと同じ趣味をしてる野郎と、一緒に大阪会場での放送風景を見学でもするか…。