“阪神優勝”から一夜明けて…。

いやはや、とうとうやっちゃいましたな、ダメ猫阪神タイガース。2年振りの“セントラルリーグ優勝”という、通常の関西人にとっては“めでたい話”、オイラみたいな捻くれモンにはバカバカしい出来事。
今週末は大阪のデパートや(一部を除く)スーパーでは、“便乗”セールが行なわれるとの事。(そういや、札幌の●丸でも本店同様にセールをするってなってたなぁ…。)まして、優勝が決まった瞬間に、大阪のTV局(NHK大阪放送局含む)が深夜に、一斉に“優勝特番”を組む程の大騒ぎとなっておりました。もちろん、サンテレビは別名“阪神ファンご用達放送局”らしく、他局に先駆けて“ボックス席”放送終了後、30分間のニュース番組(それすら祝いモード全開!!)を挿んでスグに通常放送を中止して“優勝特番”に差し替えたぐらいの熱の入れ様でした。(殆どの放送局で終夜放送されてた。)

ただ、翌朝の東京からのネット番組では、コメンテーターやMCが“どっちらけ”な台詞(こういう事でしか騒げないのかといった事)を吐いて、関西人を愚弄してた様です。オイラから言わせると、この方々の台詞は、賑わいの中に入れなかった人の“愚痴”にしか聴こえません。なぜなら、“阪神優勝＝関西人の唯一の楽しみ”みたいな感覚でしか見てないからです。(確かにそういう部分はありますが…苦笑)“ナベツネの玩具ジャイアンツ優勝＝全国的な大祭”と考えてる人って、バカじゃないのかなぁ…って最近は思えるんです。地元にプロ野球やJリーグのクラブチームがある場合、そこ“だけ”が盛り上がるのは普通であり、まして現在の様に情報ツールが豊富な場合、それをチョイスする権利は、野球やサッカーを純粋に好いているファンにあるのであって、興味の無い人がやっかみを言う権利などありません。まして、“ジャイアンツ信仰”はマスコミ…特に読売新聞社グループが中心になって作り上げた“幻影”でしかない事を、ジャイアンツファンはもとより、多くのプロ野球ファン(特にパシフックリーグの各チームのファン)には既にバレてる話です。だからこそJリーグは“地域密着型”のファン作りと環境を整えてきた訳ですし、阪神や広島、それに福岡フソフトバンクや北海道日本ハム(もちろん千葉ロッテも)は、それに基づいた環境作りを現にやってる最中です。
こう考えていくと、東京にいるだけでは感覚が麻痺するだけでなく、物事を“自己中心的”にしか見る事ができない様な気がします。(もちろん、その逆も然りですが…)流行や最新鋭のモノを追い求めると、必然的に“東京へ…”と考えがちですが、所詮は都会に憧れ、有名になりたいと思い描いただけの“虚空の街”です。そういった意味では、タレントの多くが阪神ファンなのか、よくよく考えれば解る事です。そう、“いつかメジャーに…”と願うばかりに、かえって“個性”を見失ってる自分に参ってるから、“ジャイアンツ＜タイガース”という図式ができるのです。
ジャイアンツは昔から“野球エリート”の集団みたいなチームで、“常勝軍団”としての伝統とプライドがあり過ぎて、選手や監督・コーチも他人に対して見下す態度を取ってしまうクセがある。特に現在の態度は、“球界の紳士たれ”という言葉とは程遠い状況である。逆に、阪神は企業体としてみれば、しがない私鉄でしかない。が、エリートとは程遠い“悪ガキ”な球団と広大な甲子園球場を保有してる事が、かえってカッコよく見える。だからこそ、自分の人生と同じ様に感じるファンも多いのです。
そういう意味では、今の日本には、ジャイアンツよりも阪神の方が“お似合い”なのかもしれませんね。(苦笑)