迷馬の隠れ家 はてな本館

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道頓堀ってやっぱりディープ?!


200510141074b937.JPGこの写真、実はある場所での“結婚式”の様子です…なんてウ・ソ。そう、よく見たらわかるが、これは“道頓堀極楽商店街”の中でやっているショーの一部である。結婚式をモチーフにしたコント劇なんだが、この施設には“舞台設備”は存在しない。(正確には、“寄席用”の劇場があるぐらいで、“演劇用”は皆無)じゃ、どこでこの“ショー”は見られるかと言うと…。

実はこの演劇、この“道頓堀極楽商店街”の3フロアのうちの最上階にある屋台や出店のある空間で、一日2回上演されている“ワイヤーコント劇”なのだ。普段は金魚すくいやくじ引き等の遊戯屋台が営業してるのだが、午後2時30分頃と午後7時頃に、そのフロア内にいる利用客を巻き込んだ“ショー”の舞台に早変わりするのだ。専属の通称“極楽歌劇団”の面々がフロア内に仕掛けたワイヤーや電柱(実はワイヤ−固定用の梯子)を使って、縦横無尽に“空を舞う”のだ。(衣装には、ワイヤー連結用のフックが付いている)
で、最近“道頓堀極楽商店街”では、この“舞台装置”を使った“結婚式”を受付中だそうな。確かに派手好きな関西人なら、こういう企画に参加したがるアホ…もとい、モノ好きがいてもおかしくはない。(実際、某結婚式場には新郎新婦入場用の“白鳥”型ゴンドラリフトがあるぐらいだから…。)
それにしても、この道頓堀を訪れる度に思うんだが、ホントに“派手好き”な店舗が多いことで。“かに道楽”や“くいだおれ”はいうまでもないが、昔から劇場が周囲に多かった影響もあって、必然的に“派手な”看板が多い。しかし、店によっては“地味さ”で目立つ店もある。有名なのが、うどん屋の“今井”である。派手派手しい看板が多い中で、唯一“場違い”な位に控えめな佇まいは、かえって探しやすいかも?また、“はり重”も、隣が重厚な趣のある松竹座の影響もあって、あの道頓堀の中では“品のある”風情を醸し出している。(実は、道頓堀は松竹芸能の“縄張り”みたいなとこで、“松竹”の看板を付けた映画館や劇場が多かった。現在は松竹座とB1角座以外は“映画専門”である。)
最近では遊歩道ができて、少しは趣を変えつつあるようだが、“道頓堀ダイブ”は、どうも止められない様である。てのも、真実かどうかはオイラもわかんないが、こういう“謂われ”があるらしい。
その昔、この道頓堀界隈にいたある花魁が、富豪達の目を引こうと、ある時道頓堀川に屋形船から飛び込んだそうな。それを見た富豪達は、その滑稽な姿がウケて、大枚をその花魁に支払った。それに気を良くした花魁は、依頼を受けるとその度に、“道頓堀ダイブ”をやってのけたとか。以後彼女は、富豪達にその見た目から“かえる太夫”と呼ばれたそうな。どうやら、大阪人がバカ騒ぎして“道頓堀ダイブ”をやる習性は、コレが発祥なのかもしれない。(とはいえ、この話自体は“道頓堀極楽商店街”の仕掛人が作ったネタだろうとは思うが…。)
ま、大阪来て、USJで遊ぶだけで終わるのはもったいないから、一度は道頓堀界隈を散策するのはいかがかな?