迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

アナログだって、イイじゃない!!

今月早々、東証のコンピューターがイカれてしまい、午前中の取り引きができなかったというニュースがあった。ホントびっくりですね、経済の中核部である兜町が、コンピューターのプログラム不具合で止まってしまうなんて。こういう時こそ“アナログ”な方法に切り替えて、やろうと思わなかったのでしょうか?(一部の証券会社では、マジで“場立ち”のできる人を召集したとかしなかったとか…。)
もちろんこの問題は東証だけじゃなく、オイラ達の生活の範囲でも言えた話で、最近の機械はほとんどが“オートマチック制御”とか、コンピューターによる一括制御システムが多いことで。でもそれって、非常時(電源落ちたり、災害で制御不能等)には“役立たず”って事では?そんな時に思うのが、“人海戦術の方が早い!!”という経験上からの結論である。でも、なんでこんな“しんどいやり方”だと早いと思うのは、何でだろう?

オイラの職務は各店舗にいち早く商品を振り分けて発送する“物流部門”なんだが、仕分け用のソーターは全てコンピューター制御で動いている。が、去年の年末ギリギリにコンピューターの処理能力がパンク(!!)し、待てど暮らせどデータが送信されず、結果的に年越し寸前まで“仕事”せんにゃならん状況となった。(ありゃ、オイラでも焦ったぞ。仕事をサボってるんじゃないのに、ヘンに疑われたんだから…。)結果的にコンピューターが復帰せず、前日までに出してあった出荷伝票を頼りに、全店舗(約200店分!!)全て手動で仕分けたのだ。しかし面白い事に、データ排出で4時間近く待ったのに、手動による仕分け完了は、開始からおよそ2時間(!!)で完了した訳で、結果からして早めに“アナログ”な方法に切り替えた方が、仕事が捗ったのである。
もちろんコレは、年末の“修羅場”ゆえに、本社からの応援要員や派遣会社に無理を言ってやった事だからできたのだが、普段だったらとても対処できない状況だった。
しかし、同じ様な場面は日常でもよく見かけると思うんだが、どうして“非常時”を考えず“ラクな方法”に流されるのか?理由はハッキリしている。要は、能率の良いやり方で、しかも“諸経費”がかからない方法を考えると、必然的に機械に頼る事となる。しかし逆もまた然りで、基本として“アナログ”なやり方を覚えておけば、非常時には応用が利く訳である。いくら“デジタル”なやり方のほうがラクだと言えど、肝心のシステム不具合や故障時に応急処置ができない様だと、結果的には“無駄”になる。
もちろん、コンピューターの使い方や使用する機械(クルマも含む)のメカニズム等を覚えたら、使い手としてもラクではあるが、問題は“その知識が通用しない状況下で、如何に素早く対応するか”であって、その事を肝に銘じて修得しようと思わない人が多すぎる。
“経験”とは恐ろしいモンで、交通事故でも物騒な喧嘩でも、一度でも遭遇したことがあるヤツは、その対処法を知っていて、後処理が早い。が、素人(てか、いままで巻き込まれなかったヤツ)は、必ずパニる。だから“轢逃げ”や“当て逃げ”をやって、人生を棒に振る。あるいは、騒動が鎮まった後の対処がマズくて、訴訟で負ける。だが、“修羅場”を経験したヤツは、ちょっとやそっとじゃ動じない。
リスクがあるのに“一極集中”型のシステムを使いたがる者は、要は見た目の便利さに負けた姿だ。あえて、自分が不利になる様な状況になりかねないのに“分散・分担”型を用いる者は、どんな負荷でも耐えられる。共同溝だって、確かに一見すれば工事が一回で終わりそうだが、ガス管と送電線が一緒にあると復旧作業に“ガス爆発”の危険が伴う。コンピューターで住人の個人情報を管理するのは、確かにラクかも知れんが、優秀なハッカーの手に落ちれば、その個人情報は悪用される。いわんや、某ショッピングサイト利用者の個人情報が、そこに出店している金に困った経営者一人のせいで大量に洩れた事からも考えて、“便利”のウラにはとんでもない“リスク”も潜在する事も考えておかないといけない。そう考えると、やはり昔ながらの店舗を構えての“対面販売”や、自分の手持ちのお金だけでやり取りする“現金払い”の方が、リスクが少ないのかも知れない。(一番リスクが少ないのは、自然相手の“自給自足”なのかもネ。)