迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“言い間違い”は、命取り?!

情報筋によると、おとついの京都競馬場で、優勝した馬名を言い間違える“ハプニング”が発生したそうな。(オイラはそん時は、仕事中なんで、現地の報告でしか状況が把握できないが…。)どうやら勝負服(中央競馬の場合、馬主によってデザインが違う。それを帽子の色と合わせて、識別しながら実況する。)がたまたま同じ馬主の服で、しかも既に引退した馬の名前を連呼したらしい。当然だがこの場合、後から放送されるダイジェスト版での“差し替え”(実況やり直し)が行われる訳であり、その作業の前に、競馬場内の関係各所に謝罪行脚(マジで土下座するらしい)をしなくてはならないらしい。幸い、この該当レースは特別戦(“○○ステークス”とか“▲▲特別”の類で、重賞としての指定がない競走)だった様なんで、責任範囲はそんなにたいしたことはない(んな訳ないんだが。お金が絡むし…苦笑)んで、おそらく短期間の“実況停止”(実況ローテーションから外される)がある程度でしょう。

競馬に限らず、いわゆる“ギャンブル実況アナウンサー”は、その特質上、金銭(ギャンブルですから)が絡むため、見間違いはともかく“言い間違い”は、イコール観客の“人生が狂う”可能性もある。現に、“言い間違い”が原因で“当たり馬券”を間違って破り捨てて、大損したという話を聞いたことがある。(中には、そのせいで“ノミ行為”がバレた例もあるが…。)つまり、馬名を間違えるのは、競馬実況アナにとって、“やってはいけないチョンボ”なのである。どんなに実況が上手くても、馬名がややこしくって舌を噛んでしまうことがあっても、明らかな“言い間違い”は関係各位に大迷惑をかける事である。
事実、G1で“言い間違い”した競馬実況アナは、それをきっかけに実況を“引退”するケースがある。最近でいえば守タソ…もとい、北野アナの“エアエミネエム事件”は有名な話で、菊花賞の実況で、マンハッタンカフェとエアエミネミを見間違え、馬名が逆になったのを、本人は途中で“軌道修正”を試みたものの、結局そのまま言い間違えた。このことがきっかけで、彼はおよそ1年間実況席から干された。(その後復帰するも、平場重賞で実況することもなく引退した)
古い話では、平松邦夫アナの有馬記念での言い間違いが、MBSのファンの間では有名な話で、このことがきっかけで、“MBSナウ”のキャスター“オンリー”となる。
“アレッ?”と思った方も多いが、薫兄が“競馬・競艇専門”になる前は、平松アナも競馬実況をやっていたのだ。彼の場合は出身地が園田競馬場の“近所”だったらしく、元々競馬は好きだった。で、念願かなって競馬実況を担当していたのだが、ある年の有馬記念での実況で、2着馬と3着馬を“言い間違えた”のだ。これに対してMBSに、競馬ファンから抗議の電話が殺到し、“自分は、競馬実況に向いていない”と嘆いて、泣く泣く競馬実況の世界から去ったのだそうな。
中央競馬ですら、その道の“コワいお兄さん”に脅される様な事にもなりかねない状況なモンだから、こういう事には神経を使う。いわんや、地方競馬の場合、場所によって実況アナが一人しかいないモンだから、それらの責任問題を抱え込んで鬱になるアナもいるそうな。それが積み重なって実況が上手くなるんだが、ベテランアナの場合は、老眼による視野のハンデゆえに見間違いに伴う言い間違いが頻発しやすい。中には若い頃に視力を酷使し過ぎて、後々網膜剥離白内障等の“視覚障害”を発症するアナもいる。(吉田勝彦アナの右目も、ある意味それが原因で“失明した”と言ってもいい。)だから、ベテランアナほど“視力”と“滑舌”に気を使うアナが多い。(声の方は、プロですから喉の管理は基礎的な話。)様々な原因で“言い間違い”をやらかす訳だが、競馬実況では、それは“あってはならない”事例である。(ま、紛らわしい勝負服をデザインする馬主にも責任はあるんだが…。)