迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer “NEXT" vol.5

今月も先に“NEXT”からです。てのも、今月特集するアナとの共通項が、既に故人であることと、オイラにとっては忘れることのできない存在であるからです。本当なら命日である1月にやるべきだったんですが、先に努兄のことをやったモンで、順番がこの時期にズレ込んでしまったんです。(実は8月にもチャンスがあったんだが…苦笑)
てな訳で、ココではかつてはQR文化放送のエースアナだった、平川巌彦アナの話です。“おや?”と思ったアナタ、原則としてオイラは“アナ”として紹介する際はなるだけ本名で紹介する様にしてます。(但し、生田アナは別。だって後から調べて分かったんだが、“博巳”はマイクネームで、本名は“のぼる”さんですんで…。)ですから、ココでは、あえて“本名”で表記させていただきます。

静岡・沼津出身(一部では愛知県名古屋市出生説もある)で、立教大卒。ちょっと童顔で、小気味良いテンポで話すスタイルは、いかにもラジオ局出身のアナらしいノリだった。オイラが小さかった頃は、努兄同様TVを点けるたび、いつもそこにいた。とにかく笑顔が印象的な“お兄ちゃん”みたいなアナだった。
でもある日、ふとTVを見ていて気付いたら、その笑顔はどこの放送局からも見ることができなくなっていた。そんなことは、その時は別に気にしなかった。またいつか、見られるだろうと思ってたからだ。
高校時代に図書館で読んだ本に、彼に関する記述が載っていた。そこでオイラは初めて、彼が元QRのアナであることを知った。そして、オイラが知っていた“名前”が、実はマイクネーム(芸名)であることを知り、本名が知りたくてアチコチ探しまくった。でも、本名を知った時は、彼が亡くなった時だった。
本来ならスポーツアナとしてデビューするハズだったのだが、深夜番組の黎明期に、リクエスト番組の担当を任されて、コレがきっかけで若くしてQRのエースに登り詰めた。その深夜番組が放送開始する際に、あのマイクネーム“土居まさる”が誕生したという。由来は、大学の後輩で当時のジャイアンツの捕手だった土井正三からとった名前で、ジャイアンツに対しての“必勝祈願”もこめて、この名前にしたらしい。以後、フリーになってからはこのマイクネームが有名になり、いつしかバラエティー番組(特にクイズ形式)には欠かせない存在になっていた。
TVでの出世作といえば“TVジョッキー日曜大放送”だとは思うが、オイラの場合はたまにしか見せてもらえなかった。(ま、当時の幼少期にはキツい内容だったが…。)だけど、同じ日曜日にやってた“ヒントでピント”は、なにげに見てた記憶がある。(その前に“アップダウンクイズ”を見てたオイラって…。)その他にも、あらゆるジャンルの番組でMCをやっていて、なにげにその姿見たさにTVをザッピングし過ぎて、チャンネルを壊して親に怒られた事も…。(この時代からTVっ子だよ、オイラ…)ただ、この当時は“何でNET(現在のテレビ朝日)の番組によく出てるんだろ?”と思ってたんだが、さっき調べたら、開局時にQRが関与してたらしく、その関係で彼自身がよく登場してたんだとか。
在阪TVで放映されてた全国ネット番組に登場しなくなったのは、おそらく90年前半頃ぐらいだったと思う。その頃は、TXテレビ東京のローカル番組中心に活躍していたらしい。てのも、TXの番組はTVOテレビ大阪開局以前ならサンテレビで“切売り”されたモンでしか確認できなかった(実際はMBSやABCでも放送していたらしいが…)が、TVO開局後は、その“切売り”分すらサンテレビでは見られなくなったからだ。(TVOで放映していたネットものでも、初期の頃はよく出演してたんだが…)晩年はMX東京メトロポリスTVでの都議会中継の進行役をやってたことは知っていたが、関西にいるオイラにとっては、知ることもできない状況だった。そんな時に、古巣のQRで日曜の朝に全国ネットの番組をやるという話があったんで聞きたいと思った。が、この時にはオイラに勤務が日曜出勤に切り替わってたんで、聞いてやることができなかった。
オイラん家で、インターネットのダイヤルアップが開通した99年の正月明け、まず最初に飛び込んだニュースが、彼の訃報だった。画面を見て、信じられずにいた。そして、パソコン(初期のiMac)の前で号泣した。一晩中泣いた。あまりにも突然すぎて、そしてあまりにも悲し過ぎる話だった。もっと知りたかったのに、もっとその声が聞きたかったのに、それすらもう叶わないと分かった時、あんまりにもツラくて泣き崩れた。嘘だと信じたかった。
現存する資料があまりにも少ないのに、重複するデータがやたら多いため、オイラの“思い出話”を中心に書かせていただきました。


ここだけの話だが、実は“オイラと〜”のシリーズで登場する“マーグ”という名前は、オイラが幼少期、ちゃんとマイクネームを言えなかった頃の名残で付けた名前で、亡くなって3ヶ月後の月命日、マーティに付添われるカタチで、彼が夢枕に出てきたのだ。以後、マーティとマーグは時折だが、オイラの夢枕に出てきては、ああでもないこうでもないとウダウダ“会話”してる訳である。このネタ書込み中も傍で、ツッコミを入れられながらやっていたのである。ちなみに“マーティ”のネタバラしも今月の“My favorite announcer”本編でやる予定なんで、少々お待ちを。