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どのアナがお好き?(スポーツ実況編)

昨日の話の続きです。前回はスポーツ実況を行わないアナに関しての区分けだったが、今回はあらゆるジャンルのスポーツ実況に携わるアナの区分について。スポーツ実況アナは、他のジャンルのアナと異なり、各々の専門分野(プロ野球Jリーグ・F-1・中央競馬等)に専念する職人タイプと、複数の分野を掛け持ちするバランスタイプに分類でき、また実況スタイルから絶叫系と非絶叫系に分類できます。これに前回の区分(ジェットスターター・スーパーサポーター・スローブースター・ディープインパクト)が組合わさって、個別に分類することができるのです。従って、スポーツ実況アナは、非常に細かい部分まで区別が付きやすい反面、それ故に好みがはっきりと出てしまう分野でもあります。

では、どんなのがいるかというと、
1:職人系ポイント重視型
2:職人系デコレーション型
3:総合系絶叫型
4:総合系ナビゲーター型
といった感じでしょうか。
まずは職人系ポイント重視型について。このタイプはTVであれラジオであれ、勝負どころや展開のあやを上手く読み、それを的確にいう性質がある。従って過度に絶叫したり、言葉で飾る様な演出を極力押さえ、なるだけ“見たまま”を実況するスタイルが多い。また、“職人系”と付く通り、ひとつの分野の実況に対して専門的知識と経験が醸し出す安定感ある実況ができるが、専門外のスポーツ実況はダメダメだったりする。奥田アナの現役時はまさにコレで、現役のアナでは広瀬伸一アナやニャオキ(早く声直してや…)等、ごく一部の競馬アナに見られる。
で、次に職人系デコレーション型について。このタイプはさっきと同じ職人系なんだが、違うのは“言葉”の表現力。絶叫してても肝心のポイントは外さない“名人芸”はまさに必聴モノ。たまに声がひっくり返ったり、画面上にはない情景を喋るのは、ある意味“ご愛嬌”の範疇で、むしろコレがないと同類のポイント型と区別が付かなくなることも…。吉田アナはこの部類ではまさに“神”の領域で、その実況を聴きたいがばっかりに、全国の競馬アナがお忍びで園田競馬場に通う程とか。実は、きよぽんもこの部類である。
で、次に総合系絶叫型について。このタイプは文字どおり“絶叫”がウリのスポーツアナで、しかもジャンルが広いのが特徴。つまり、現在のスポーツ実況アナの主流がコレで、中には実況の意味を勘違いしてる様なヤツもいたりする。特にプロ野球では放送局によってはホームチームを贔屓にし過ぎて、負け込むとテンションが下がりまくるなんて事もしばしば。安部憲幸アナの現役時代は典型的にコレ(とことん牛贔屓で、虎贔屓。)で、現在は該当者多数でしぼりきれない。
最後に総合系ナビゲーター型について。このタイプは絶叫も派手な演出も多用するが、上記の絶叫系と違うのがあくまで“ピンポイント”での“絶叫”であるということ。つまり、がむしゃらに叫ぶのではなく、場の空気を読んで“盛り上げる”様に実況を行っているのだ。従って、“耳障り”な実況で嫌われるアナが少なく、好印象の持てる実況形式といって良い。植草貞男アナ(TVOテレビ大阪&TXテレビ東京の植草アナ達の父)はこのタイプで、“元祖絶叫系”とも呼ばれているわりには、過度に叫んでいない。(息子達はなぜか叫び過ぎだが…。)残念ながら現役でこのタイプを探すのは困難で、あえていうならば、山本直也アナが該当するかどうか。(どっちかというと、彼は職人系なんだが…苦笑)
スポーツ実況アナは、やはり好みがある影響上、どれがホントは上手な実況なのかは、聞き手(リスナー)次第な部分もある。だが、“名実況”と呼ばれるアナは過去の音源を聞き返すだけでも、その時代に“帰る”事ができる魔法を持っている。ただ、最近の“総合系絶叫型”の氾濫は、TV文化の弊害といっても過言ではないのかもしれない。