迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ホリエモンショックで狼狽えるな!!

今週のニュースで一番の衝撃といえば、ライブドアが商取引違反での家宅捜査を受け、ホリエモンが逮捕されるかもしれないという事だろう。そのニュースを聞いた途端に、今まで“ホリエモン信者”が次々と反旗を翻し、一斉にブーイングを言い始めるわ、ライブドア株を売り払ったりして市場は混乱するわで、もう大変でした。
けど、馬鹿にしてる方々に聞きたいんだが、何をそんなに批判してるんです?汚いやり方での企業買収?それとも調子こいた行動?オイラから見たら、そんな些細なことで馬鹿にしてるなら、“それはすべて自分が悪い”と、考えることって出来ないんでしょうか?

そもそも、2年前のプロ野球再編問題がきっかけでホリエモンは表舞台に出てきたのであって、それまではインターネット関連や株式市場での中でしか名前は知られていなかった訳である。事の始まりはもっと根が深いのであって、運営に関するプロ野球機構と球団保有企業とのトラブルが“未解決”だったから拗れるのであり、プロだのアマだのとモメるから、ややこしくなったと放言してよい。同時に、選手に関する問題もあって、遅かれ早かれプロ野球が衰退するのはのは明白だった。そんなときに勃発したのが、西鉄ライオンズ西武鉄道への買収であり、後に阪急と南海もコレに追随した(実際的には別問題としてそうなったわけだが・・・)恰好になった。つまりは球団運営にセ・リーグパ・リーグに格差が出来て、どうしようもないくらいの“巨人偏重”の構造が浮き彫りとなったのだ。そして、ジャイアンツが低迷すると“視聴率が取れない”を理由に撤退しようというわけだ。
そのことに一石を投じたのがホリエモンだったのは言うまでもなく、それに追随して(てか、プロ野球老害に“対抗策”として促され)出てきたんが楽天ソフトバンクであり、言い方を変えれば“後出し”したまでに過ぎない。で、それがダメならとマスコミの大手であるフジサンケイ配下のニッポン放送を乗っ取ろうとした。(目的としては、ポニーキャニオンが持ってる音楽に関する著作権。)ここまではオイラだって理解している。が、その後の不可解な行動に関してはオイラも顔をしかめるが、基本的には問題ないと思っている。一番の問題は、何で今頃になって商取引に関する初歩的な部分で家宅捜査が入ったはである。
おそらく、考えられ得るのがちょうどその日(1月17日)に通常国会で、一連の建築物(分譲マンション)の耐震偽装問題で重要人物の証人喚問があり、その場でこの事件の主犯が誰なのかがバレるのがヤバかった代議士がいて、それを誤魔化すため“特権”を利用し、東京地検を動かしたのではないだろうか。また、そういう関連がなくても、ライブドアの幹部で、“アンチホリエモン派”がリークした可能性もある。どっちにしても、このIT企業がこの先、企業として生き残るには最大の試練が待っているのは間違いない。
だが、感心しないのは、外野である投資家や同業者が、ライブドアだけを悪人呼ばわりして、あまりにも騒ぎすぎることだ。自分たちも同じように先陣を切っていたら、同様に叩かれるのは目に見えてる。だから弱り目に祟り目な“同胞”を叩いて自分たち“だけ”を守ろうとする姿勢は、卑怯者であり裏切り者である。いわんや、ココのお陰で資産運用できた輩が、市場狭しと逃げ回る姿は、滑稽である。
オイラも一応、ホリエモンを好評価しすぎた面もあって、その分に関しては責任を感じている。が、だからといって見捨てるほど薄情でもない。むしろ、逃げまどってる輩に言いたい。自分が信じた結果だから仕方がない。けど、だからといってあきらめるのなら、最初から関心を持たない方が幸せである。勝負というのは負けることがあってこそ勝利した喜びは語り尽くせないのであり、それ故に敗北の悔しさや痛みがわかるから、素直に喜べるのである。
人生の試練から逃げるのは、確かにその瞬間は楽かも知れん。けど、後からジワジワ苦しくなって、気づいた時には何もかも追い詰められて、もっと辛くなるだけだ。(阪神・淡路大震災で神戸からはなれた人は、未だに神戸に帰れない様に、イスラエル建国後、イスラム世界から嫌われ続けるユダヤ人や、好きで残った訳じゃないのに“外国人”として罵られる在日韓国・朝鮮人の苦しみは、姿やカタチは違えど同じである。)ならば、はじめからその試練と真っ向勝負する方が賢明である。“御書”にはこういうのを“転重軽受”(てんじゅうきょうじゅ:過去世からの宿業による重罪を、来世で苦しむ前に現世で軽く受け流す事)という言葉がある。今はその時である。ジタバタするよりも、今という時を耐えて戦う方を選べ。凍てついた冬は、春を待ち遠しく感じるために必要な試練なら、柔軟に、そして強かに最後まで信じていけばいい。その時は負けても、後の事を考えれば、人生を笑い飛ばす事だってできるのだから。