迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

声が命ゆえの“天敵”

今年に入って、なぜかニャオキの実況担当がない。理由は去年の菊花賞あたりから声が嗄れてきてたからで、

職業病のポリープかと思い医者に行くと、そういう兆候はありません。(中略)「喉頭(こうとう)炎」の診断です。(週刊競馬ブック今週号のコラムより)
とのこと。実は、アナ(に限らず、声を職にしてる者)にとって咽頭(特に声帯)系の病気は“天敵”とも言えるモンで、特にラジオでレギュラー番組を抱えている者には、風邪をこじらせて声帯に異常がでると、聞いてるリスナーに余計な心配を与えるだけでなく、痛々しくて最悪は“降板”せざる得ない事にも…。ま、なんにせよ、ニャオキには一日でも早く実況に復帰してほしいけど、ココは焦らず、じっくり完治される事を待ちましょう。

さて、最近のアナは声帯管理が大切だという事で、かなり気を使ってる方も多いようだが、昔のアナはそれこそ“ヘビースモーカー集団”と言っていい程、煙草をガンガン吸ってました。守タンも現役時代はG1実況をしない時は、実況の合間にスタンドに降りて(京都競馬場の場合、報道用ゴンドラは指定席エリアのさらに上にある。)、指定席ロビー(喫煙エリア)でプカプカしてましたし、努兄もつい最近までヘビースモーカーでした。(去年の夏風邪以降、喉を痛めると担当ゼミ学生に示しがつかないという理由で、禁煙してるんだって。)
また、飲酒も凄まじい人が多く、薫兄もマラソンバカになる前は、徹夜で酒を飲みながら(当然煙草もガンガン吸って)麻雀打ってたし、ニャオキや守タンの師匠、高木守アナも小倉開催で出張中に、貫徹で飲んでたという“伝説”がある程。以前にも書いたが、奥田アナも三宮の酒場を飲み歩いたなんて話も聞きますし、水谷勝海アナは酒が入るとトラになるとか…。(←この人、普段からもコワいのに…。)
ただ、最近はそんな事が続くと声が出なくなるとわかってきたのか、そういう“猛者”が少なくなったのは確かです。(今でもジダン檜川彰人アナは実況本番前に煙草をガンガン吸うし、来栖正之アナは実況前日に深酒しても平気らしい。)たとえば、きよぽんの場合、某ラジオ局のスタジオに専用の加湿器を2台セットしてもらって放送してるし、極力自分からは酒の席に行かない様にしてるとか。(本人が言うには、元々お酒はそんなに飲めないんだって。)
ただ、気を使ったつもりでも、それが仇となってストレスが貯まり、他の病気で喉をヤラれる事もある。実は時さんは一時期、胃潰瘍の手術を受る際にやった内視鏡(胃カメラ)検査の影響で、声帯が傷ついて声が出なくなった事がある。
また、消化器系の癌も厄介で、特に食道癌は最悪の場合声帯まで切除しないとダメな場合もある。つまり、肺癌もアレだが、食道癌だとアナにとって、まさに“致命傷”となる。癌で亡くなったといえば、真っ先に逸見アナを連想される方も多いかと思うが、“孤高のDJ”ともいわれた糸居五郎アナも、実は食道癌が原因で亡くなっている。(まさにこの方の場合は、アルコール度数が高い酒を好んで飲んでたのと、番組制作で放送局と意見が食い違い、それがストレスとなっていたとか。この方に関しての詳しい話は、“My favorite announcer”シリーズで取り上げる予定です。)
いずれにせよ、昔に比べれば“エエ声”を維持しようという努力をやっているアナは増えたけど、声を使う職業である以上、ある程度の“経年劣化”はやむを得ない。事実、新人時代と定年間際では、酷い場合だと1オクターブ低くなる。それだけ、声帯を酷使してるのがアナ(特にスポーツ実況アナ)なのだ。