迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer vol.14

本来だったら“NEXT”枠で紹介すべきなんですが、今月16日は逸見アナの誕生日(そういや、日蓮も旧暦ですが同じ2月16日が誕生日)。生きていれば61回目のBirthdayなんです。しかも先週、彼を偲ぶ会があったとかで、そういった意味では亡くなってからもその影響力は大きいです。今月紹介するアナはそんな中でも、一番の親友で彼の臨終を見届け、それがきっかけで仏門に入ったCXの松倉悦郎アナの話です。
本題の前に軽く、なんで彼が浄土真宗の僧侶になったかを触れておきます。(学会員のオイラが浄土真宗の話をするのは、“敵に塩を送る”様な話なんだが…)いきさつとしては大きく二つの理由があり、ひとつは逸見アナの死で、もうひとつが松倉アナ自身が結婚した相手が浄土真宗の僧侶の娘だった事が関係しています。事実、彼の僧名は逸見アナの回(vol.12)で触れた様に、奥さんの姓を名乗ってます。今後もし彼がマイクの前で喋る機会があったとしても、それはアナとしてじゃなく、一人の僧侶“結城思聞”として説法する時です。


彼自身アナを志した理由は、少年時代の頃の憧れ、野球選手になりたかったというところから始まります。当時はプロ野球より大学野球の方が人気があり、将来は早稲田大学のユニフォームを着て、神宮球場を走りたかったそうです。が、その思いが打ち砕かれたのが、付属の中学に入学したとき。あまりのグラウンドの狭さに“これじゃ、無理だわ…”と思ったとか。でも、野球に対する情熱が捨てきれず、ならばと実況アナの道を選び、その夢を叶えるため勉学に励んだそうな。で、大学に入った時、“運命の出会い”がそこにありました。そう、この時に逸見アナに出会うのです。
当時は学生運動盛んなりし時で、松倉アナも早稲田の授業料引き上げに端を発した“早稲田紛争”に参加してて、なんとか逃げ切った(というか、検挙されなかった)のですが、心配した逸見アナが大学周辺のいくつかの警察署をひとつひとつ探し回ったそうです。その話を後日聞いて、“コイツにだけは、一生ついていこう!!”と決心し、それ以来の親友となったのです。
同じ様にアナの道を選んだ者同士、それ故のライバル心、それがお互いの絆を強め、切磋琢磨した学生時代。その後CXでの入社試験の役員面接で、意地悪な質問をされた時、どういう訳か逸見アナと同じ答えを言ったらしく、試験管のひとりに、“良き友を持ったねぇ”と言われ仲良く入社できたんだとか。


最初はスポーツの実況アナではなく、ワイドショーのMC役としてデビューしたのですが、ある改編時にレポーターに降格させられ、これを機にある意味CXに対して怒りを覚え、その悔しさ故に泣いた夜があったとか。しかし、どっかで優柔不断な部分があり、その時は先輩アナや共演者に慰められてなんとかなったのですが、最終的にキレたのがベテランアナとして充実していた49歳のとき。後輩に道を譲れと当時の上司に言われ、普通だったら指導官として後輩アナに実況技術とかを教える立場として裏方に回れと言われただけなのに、実況アナとして生涯を貫きたいと思っていた矢先の一言だったので、ある意味“逆恨み”状態になったようである。確かに、後継者を育成しそれを見守るのは先輩アナの役目ではあるが、同世代の薫兄みたいに最前線で実況したいと思うのも無理ない歳頃である。(薫兄の場合、簡単に最前線から“引退”する事ができない状況だったから、この当時は未だ現役バリバリだった訳なんだが…。)そんな悶々とした状況から(ある意味)縁を切りたくて、定年を待たずに僧侶として生きる道を選んだ。僧籍を取得後週末は姫路に、平日は東京でという二重生活をしていたが、奥さんの父親が亡くなり、いよいよ寺院を継がなければならなくなったのを機に辞表を提出した…これが今から4年前の話です。
辞める時、私物を片付けてCXの最寄駅である台場駅に向かう途中、一度だけその建物を見て、“自分は今まで、ココで仕事をしていたんだ”と感慨深く思い、合掌礼拝して別れを告げたそうです。


参考資料を読みながら、オイラなりに思ったのは、松倉アナは、周囲の雑音に影響されやすい精神的な弱さがある様に思えて仕方がない。それ故に僧侶の道を選んだのなら、それは大いなる“過ち”だと思う。だが、一度その道を選んだからには、まさに“迷わず”僧侶としての生き方を貫き通せと、学会員ながら言いたい。(迷い過ぎるから“浄土真宗の僧侶”なのかもしれない。)ただ、幸いなのは彼が今いる姫路は、逸見アナの故郷、阿倍野からだとおよそ100km圏内、行こうと思えば行ける距離である。こういった部分でも、友を思う気持ち故に巡り逢えた“縁(えにし)”なのかもしれない。




(2019年2月12日追記)全くもって情けない理由で追記を書く事になるとは、13年前には想像もできなかったし、この過去データの予測通りの事が起きた事に関して、正直、オイラ自身の“余計な予知能力”の高さに驚いてる次第である…関西ローカルの範疇ではあるが、一部報道で2月11日に、寺の近所の住宅街に停めてある他人のクルマに“キーパンチ”をやったとして、兵庫県警姫路警察署の署員に器物破損の現行犯として逮捕された。数日前から被害情報があって警戒中の出来事だったとのことであり、相当な“余罪”があるモノと見てる。ま、件の寺のあるトコってのが、姫路獨協大や住宅地が隣接しててて、静かっちゃ静かだが、実際の現場に行ったことあるが、現地を知らん人が行くと、おそらく素通りするほど寂しい・建物とかは立派でも、同じ西本願寺派寺院と比べて、人気がなさ過ぎて気配がわからんトコである。(実家の近所に西本願寺堺別院があるが、幼稚園併設もあって、本堂とかは古めかしくても意外と賑やかw)自ら選んだ道に対して、結局周囲の声が気になり過ぎて犯行に及んだのであれば、せっかく学生時代に窘めてくれた逸見アナの思いや願いを裏切った事になる。被害の規模からして、略式起訴で済むだろうが、老い先短い人生において、こういうバカな事で聖職を穢すとは…Twitterで先輩の岩佐アナもブチ切れツイートをやってた様だし、他の元CXアナ達も分相応に傷ついた事であろう。せいぜい、夢枕で逸見アナや板倉アナにフルボッコされろと小一時間(ry



(2019年2月13日追記)事件の続報を聞いて呆れた次第である…フォロワーからの情報で、3年程前から認知症を発症、ここ数日で症状が進行して、取り調べと弁護士の面談でも、自分のやらかしたことに関して、記憶が曖昧でわからんという状態らしい。周囲のサポートがあったはずなのに、それでも犯行を起こしたって事は、かなり重症な状態と推測される。学生運動の記憶がフラッシュバックして、早稲田近辺じゃない姫路の住宅街で事を起こしたのであれば、あまりにも惨めな姿になってしまったと言わざる得ない。当人の人生がここまで狂ったのも、優柔不断さと自己の決心に対する覚悟の弱さから来てるのであれば、因果応報な話で悲しいではないか。