迷馬の隠れ家 はてな本館

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“Winny”トラブルとケーサツの“大罪”

ここんとこ、やたらと警察や自衛隊等のいわゆる“公務員”の“Winny"(ウィニー:インターネット上でのファイル共有ソフト)による“機密情報の漏洩”が頻発している。原因として、こういった人達が持ってるPCが個人所有だったり、中には(関系各所からの備品として)支給されたモノを仕事以外に使用してるケースがあるという。もうねぇ、バカとしか言い様がないというか…。コンピューター先進国であるアメリカは、(特にNASAや防衛施設関連)重要な役所で使われてるPCは一般的にMacであるのは有名で、WindosとMacはある意味“住み分け”ができている。じゃ、なんでNASAMacを使うのかというと、もともとMacはその道のプロ…つまり“元・ハッカー”が自分達での解析できないOSを作ろうとしてできたOSだからである。(コレは結構有名な話だが…)

では、なんで日本で“情報漏洩”が頻発するかといえば、基本的にMacユーザーよりWinユーザーが殆どで、肝心の役所関係もWinを使用してるからである。で、“Winny"は名前の通りWinユーザーを対象としたファイル共有ソフトである。(なぜかMac用はない!!)しかもここ数年の傾向で、Winに対するウィルス(インターネットやメール内のファイルを通じで、OSのシステムを破壊するコマンド。“感染”すると、最悪の場合PCそのものがブッ壊れる!!)が激増していて、専用のパッチデータが間に合わない様な状況なのに、ワクチンソフト(“ウィルスバスター”とか“ノートンアンチウィルス”等のウィルス対策ソフトのこと)も入れずに使用すること自体がバカである。また、“Winny”は簡単に自分のPCデータをインターネット上に公開できる反面、漏洩したくない情報すら暴露してしまう“脆弱性”は、最初から指摘されている。
実は、“Winny”を開発したプログラマーは、こういった“事件”の主犯として京都府警が逮捕・拘留していて、コレの脆弱性を改善させることすらできないのが現状であり、今後もこういったケースは頻発するのは必至である。(そもそも逮捕のきっかけは、音楽CDや映画DVD等の“著作権”を侵害する“違法ファイル共有ソフト”を製造し、それをインターネット上に公開したとしてである。)つまり、京都府警及び検察が、このプログラマーに対して条件付き(“Winny”の改善等の協力等)の保釈でもしない限り、こういった“Winny”による情報漏洩は止まらないのである。
もちろん、“Winny”にも他のプログラマーの手によって作られた“亜流”のモノもある。しかし、結局はコレを開発したプログラマーの真似程度であって、根幹であるコレ自身が改善されない以上、どうすることもできないのが現状である。また、そういった開発者を、いとも簡単にひねり潰してきたのが日本の産業の衰退を招いたのであり、また、海外に“逃げられた”背景も、そういった部分が遠因となっている。
アメリカの役所でMacが使われてる背景には、ハッカーとの“協力関係”が大いに役立ってるからである。なぜなら、さっきも書いたが、もともとMacの開発者はアメリカで最も恐れられていた“ハッカー”であり、そのハッカーの技術を自分達のコンピューターのセキュリティに活かそうと考えた上で、ソフト開発に対する協力を要請し、それ以前にやっていたハッキングに対しての刑罰を軽減した背景がある。もちろん、“Macだから安心”という訳ではない。実際にMacでもWinでも関係なく感染する“マクロウィルス”が存在してる訳だし、昔のMacは他国の“ハッカー”(正確には、海外のスパイ組織のコンピューター専門家)にハッキングされる対象であった。それから守る為に開発されたのがワクチンソフトであり、“ファイヤーウォール”といった防衛ソフトだったりする。
こういった背景を知らないPCユーザーが多いのは、それだけ急速にPC環境が発達したせいであり、それを引き起こした“原因”はWindos自身といってよい。つまり、安価なPCのOSには必ずWinが搭載されていて、専用機でなければ使えないMacOSより一般に流布した功績とともに、知識の少ない一般人による“情報漏洩”を引き起こすソフトが開発されたと考えて良い。
これはオイラの“私見”だが、もしMacがもっと普及していたなら、おそらくMacでも同様の“事件”は発生していた可能性が高い。しかし、背景には音楽ソフトが高価なことや、ローカル番組のネット上での“再放送”が有料であるが故の弊害でもあると思える。そもそも“著作権”というのは、そんなに高いモンではなく、その仲介役を務める業者(著作権管理団体含む)がバックマージンを欲張るがために、価格がつり上がってるといって良い。だから“違法”とわかっていても、ファイル共有ソフトを通じてアップデート&ダウンロードが盛んに行われる。で、そういった輩に対してちょっかいをかけるハッカーがいて、そういった輩に対して“爆撃”をする。だから、こういったトラブルは後を絶えない。そう考えると、いかにインターネットをやる上で自制心が必要なのか、身に摘まされる思いである。
教訓:税金でPCを公務員に配布するなら、安価なWinより高価でもMacを使え。