迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

今年で30周年だそうな。

JRA日本中央競馬会の電話投票(A-PAT)サービスが、スタートから今年で30年だそうな。で、その記念品がオイラの手元に届いた。半永久に使えるカレンダーで、週末の部分が“ターフィ−50”の顔シルエットになっている。
ま、記念品の話はともかく、今では殆どの公営ギャンブルでは“当たり前”になっている、電話(最近ではweb)での投票サービスについての話です。JRAの電話投票サービスの導入には、かなり紆余曲折があったそうで、サービス開始前は関係者からも“ノミ行為”が懸念されていた。ましてや、公営とはいえ“博打”には変わりっこないんで、世間からも大いに批判を浴びたのはいうまでもない。

だが、ヘビーユーザーから言わせれば、開催があっても毎週競馬場に行ける訳がないし、場外馬券売り場(ウインズ)が近所にあるならともかく、僻地(この場合、該当する競馬場やウインズから遠い)のファンからすれば、買いたいレースがあっても買えないのはツラい。まして、競馬中継が全国放送されてても、単なるスポーツ中継と違って、馬券が買えないなら見ても面白くないのがオチである。
そこで、そういったファンを対象に、プッシュホン(電話)回線を利用して投票するシステムを構築し、特定の条件を満たした会員限定でサービスを行なう事を思いついたのである。コレが現行サービスの“原型”となってる会員制電話投票サービスである。ちなみに“特定の条件”とは、大まかに言うと一定の収入(確か年収300万以上)があり、今までに懲役5年以上の刑罰を受けた事がなく、JRA職員および関係者(騎手、調教師等)じゃない事が挙げられる。(細かい規定はJRAのA-PAT申し込みページ参照)
当初は東京と大阪のみ(電話投票窓口回線の関係で)だったんだが、購入制限(購入金額や件数で)があるとは言え、競馬中継が見られる(orラジオで聴ける)状況だったら購入が可能とあって、あっという間に会員登録者数が増え、徐々に地方に専用回線を開設するとともに、そのエリア限定での会員募集を行なう様になってきた。しかし、募集が年に1回(全国分)で、しかも定員が10万人程度だったら、すぐに定数を超える応募が殺到し、また、地方向け(回線別)の“地域限定”枠を巡って、希望者による不正(こういった会員資格を取る為の専門業者に委託して、キープしてもらう等)が発生する様になった。
そしてパソコン通信が普及すると、コレを利用した投票サービスをファンが求める様になった。そこで、パソコン(ISDN回線)通信を利用した投票システムとして“PAT”(パット)が開発され、パソコンが無い家庭でも使える様、専用機材(モバイルメイト)の開発も行なった。
しかし、ココでも問題が発生する。そう、窓達…もといWindowsユーザーならともかく、オイラみたいなMacintoshユーザーでは、専用ソフト(元々、規格がPC98専用なんで、必然的にWin用)が使えないという状態になったのである。また、PCユーザーの殆どがインターネットを使う様になると、パソコン通信での投票が頭打ちとなったのである。そこで、インターネットによる投票方式…I-PATが導入されたという訳である。この際に、携帯電話でのインターネット利用を想定し、現在電話投票で使われてるARS方式の入力方法を応用した投票方法で利用できる様、設定したのである。(数値での入力がジャマいんだが…w)
オイラは4年前からやってる訳だが、その間に新しい馬券(馬単・三連復・三連単)が出る度にシステムが変更になり、また、規約が緩和してインターネット専用会員“即PAT"(インターネット専用銀行に口座があれば、手続き終了と同時に使えるA-PAT)なるサービスができたり、使える金額や申し込み回数が大幅にアップ(今年9月中旬から組み合わせベットが無制限、開催中の申込回数が300回、1日の受付数が2700件までになる。現時点では申込回数が99回、ベット数が5000ベット、受付数が900件と制限されている。)している。が、オイラのA-PAT専用口座の残高は…う〜ん、ダービーまで保つかなぁ…||||orz