迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

信じる者の勝利の“実証”

先週、シンガポール国際航空カップ(国際G1)を優勝したコスモバルクだが、ちょっと厄介な“結果”に振り回され、帰国できないでいた。というのは、一部報道でもご承知の通り、帰国検疫での血液検査で、“馬ピロプラズマ病”なる疫病に感染した疑いがあるという。で、今日その結果がイギリスの防疫機関から出た。詳しい内容はこちらをご覧いただくとして、多くのファンや関係者にとってこれで一安心して今回の“偉業”を祝ってやる事ができるというモンである。
多くのファンは、この一次検査の“診断”を疑ったのはいうまでもなく、また、関係者も徹底した管理をしていたにも拘らず、得体の知れない病気に感染したとなると、レースに勝てた喜びよりも、防疫上の“薬殺処分”で悲しむ方がデカいと思う。こういったケースは今後も、海外に遠征する日本の競走馬すべてに該当する部分であり、決して他人事ではない。

そういった意味でも、諦めずにコスモバルクを信じ、自分達の信念を貫いた“チームバルク”の思いは、大難を乗り越える“武器”になったといっても過言ではない。もし、競馬を単なる“道楽”としか考えない馬主なら、一次検査の結果だけで“処分”してた可能性だってある。また、単なる“職業”として競馬をやってる様なスタッフならば、中央競馬のG1戦積だけで諦め、とっくの昔に引退させてたであろう。だが、“何としてもG1を勝ちたい”というスタッフの熱意と、それを理解して走った馬は、それ故の“結果”を歴史に残して、ファンから讃えられる訳である。
それは何も、競馬に限った話ではない、どんな場面でも同じである。物事を表面しか見ない人は、言葉で“信じる”と言っても、土壇場で相手を批判し逃げていく。その思いが本物であれば、最後まで見届けようとつき合ってくれるし、自分が軽率な行為をしたなら叱ってもくれる。まして、誰のせいでもない“悪い結果”が出ても、その責任を取る為に奔走する。それが本来の“信者”の態度であり、行為である。“結果”というのは後からわかるモンであって、最初から“答え”が用意されていたら、何も考えなくていい代わりに、人生を謳歌してる実感が湧かず、どんなに贅沢で他人が羨む様な生活をしてても、“幸福”とはいえない。
何度もオイラは村上ファンドの“軽率な行為”を叩いている訳だが、オイラが批判してるのは行為云々ではなく、ビジネスマンとしてはスゴ腕でも“幸福そう”に見えないその態度が目に付いて仕方がないからである。確かに“筆頭株主”で会社に対してデカい面でああだこうだと言うのは別段構いはしない。しかし、トラキチや社員、ひいては他の株主からも“総スカン”喰らってる様は、いずれ事業計画が“失敗”するのは目に見えている。いわんや既に、本来対立関係にある経営幹部と労働組合が“利害一致”という訳で歩調を合わせ、それに続いて全国の鉄道総連が協力すると言い、関西の他の私鉄も協調路線を敷く姿勢を見せようとしている。それでも、“抵抗勢力”とみなして、全社員を解雇すると言うなら、おそらく全員が、“マネーゲームの駒”として支配された会社に残るよりも、喜んで退職する方を選ぶでしょう。それが、組織を破壊せんとする者に対する、勇気ある“答え”です。
自分達を信じてる人達がいて、その人達を守る為に選んだ結果が、自分を不幸に陥れたとしても、それを悔いる者はいません。なぜなら、自らが望んで得た“結果”だからです。それがわからない様では、どんな勝負事に勝っても虚しいだけです。“ホリエモンバッシング”するライブドア株で大損した株主も、冷静に考えればわかる事。彼等を信じた結果がこうなっただけで、ホントに悪いのは騙された自分達じゃないですか。(もちろん、ホリエモンライブドアの旧経営陣を庇う気なんて、更々ないですけどね…。)“勝負事”である以上、信念を貫く強さが無いなら負けるだけ。本気で勝負する気ならば、“何か”を失う覚悟と、“何か”を守る為に自分が犠牲になる勇気が必要。それを貫き通した時、その努力に似合うだけの結果が表に現れるのです。