迷馬の隠れ家 はてな本館

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お盆でんな…

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さて、盆休みたけなわな訳だが、なぜこの時期を“お盆”というのでしょう?それは、仏教用語のうちのひとつ、“盂蘭盆会(うらぼんえ)”に関わる話なのです。そもそもこの“盂蘭盆会”という“儀式”は、釈尊の“十大弟子”の一人、目蓮(もくれん)の亡母を供養する際に執り行なったモノがきっかけとなってます。

目蓮は舍利弗(しゃりほつ)とともに、釈尊の弟子として第一線で布教活動をしていたんだが、ある日母親が亡くなり、その“死後”を心配してこっそり“神通力”を使って黄泉の世界を覗いた。すると、痩せこけて醜い姿をしていたんで、なんとか救ってやろうと、まずは食べ物を送るんだけど、それがすべて薪に変わり燃え出した。で、慌てて水をかけようとすると、途端に油に変わって更に火の手が上がった。
どうしても母を救いたいのに、それができない事に嘆いた目蓮は、師匠の釈尊に相談したら、それは母の“過去”に問題(かなり我侭で、贅沢三昧だったらしい)があり、それが原因で“餓鬼界(がきかい:物欲や守銭奴等、“貪り”の生命観。この場合は“あの世”の話なんで、そういった“卑しい貪りの世界”と考えるとベター)”に落ちたと為、どんなに食べ物や衣服等を送っても、それが薪や油に変わるだけで、かえって自分までも苦しむ事になると説いた。で、その“対処法”として、夏場に亡母の墓前に送り届けたい品々を祀り、盛大に供養する様に指示した訳である。コレによって、目蓮の亡母は餓鬼界を脱したという。
この話が“盂蘭盆会”の起源となっていて、“お盆”は先祖や亡くなった人々を供養をする時として、今日まで大事にしてきた風習なのである。
ちなみに“盆踊り”というのはこの時期にやる“踊り念仏”が起源で、この“踊り念仏”とは、元々鎌倉時代にあった念仏系の“時宗”が行なってきた“おつとめ”である。ただ、この“おつとめ”をするには、踊る為のスペースが必要なのと、参加者全員でやらないと意味がなかったんで、室町時代になると宗派そのものが消滅してしまい、踊りも“念仏”からその地方で歌われた民謡が主体となった訳である。ついでをいうと、元来“河内音頭”は“盆踊り”用の曲ではなく、文字が読めない人達の為に、物語や寓話にメロディーをつけて歌ったのが始まりで、コレが進化して“時事ネタ”をやる“新聞(しんもん)読み”が登場し、今日に至る訳である。(ま、“歌う講釈”だと思えば…うわなにするやめry)