迷馬の隠れ家 はてな本館

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リストラのやり過ぎは、信用をなくす?!

いやはや、昨日勤務先の物流センターが今年中に“閉鎖”になる煽りで、オイラ達従業員が、いわゆる“リストラ”の対象となった訳っす。で、(一応某小売店関係なんで…)店舗で使えそうな人員は店舗配属とか言っておきながら、現実は“解雇”に追い込むつもりの閑部署へ、放り込む計画が進行している様で、人事との面談でも、まず“解雇有りき”な方向で説明し、しかもこっちがやんわりと希望を言ってるのがわからないのか、恐らく強制的にやらかす様である。
まあ、それは“格差社会”を甘んじて受け入れたこっちの責任ではあるが、今後訪れる“2007年問題”(“団塊世代”の一斉定年による、人員不足)を、賃金が安いという理由だけで外部の派遣社員やパートで賄おうという考えは、ホントなら止めた方が良いとオイラは思う。なぜなら、言い方が悪いかも知れないが、たとえ“実績アリ”といえど再雇用ならともかく、派遣やパートでも仕事に対する責任感があるヤツはどこでもできると考えがちだが、実際現場で“役に立つ”様にカスタマイズするには、それでも学業上がりで入社する人間と同じぐらい時間がかかる。それがわかっていないのだ。

オイラ達の仕事は、ある意味“サルでもできる”仕分け作業であり、指定された商品が無事に店舗に届けば“任務終了”な部門である。しかしそこには、最低限の“技術”が必要である。例えば、商品の特性や形状は、メーカーや素材が違うと、取り扱いも変えないといけない。また、食品と家庭用洗剤の“混載”(ゴチャマゼに荷台に乗せる)すると、商品によっては匂いが移ってしまい、店舗に出せないという事故を招く。こういう“些細な気遣い”こそ配送や商品管理といったバックヤードの“接客マナー”を、現場にいない人間は知らない。
また、こういう物流業は、取引先との親密な信頼関係の下で成り立っている分野である。故に、商品の流れを“管理”する人間は、店舗との連携が取れる人材でないといけない。だからこその“正社員”の養成であり、組織としての基盤を作る“原点”である。それを完全に外部委託でやろうというなら、低賃金の雇用は増えるが、“責任問題”に発展した場合の対応は、恐らく“たらい回し”で済ませるか、“トカゲのしっぽ”扱いで押し付け合いになると思う。
諺に、『庇を預けて、母屋取られる』なんてのがある。親切のつもりで中に入れてやったのに、結局相手に追い出されたという話である。この状況に、今の日本の企業はなりつつある。外見は確かに日本企業だが、実際は海外からの“出稼ぎ”労働者の集団に成り下がってる部分がある。また、業績は立派でも、社員が全部派遣会社からのスタッフというトコも少なくない。確かにそれで利益が向上し、繁栄してる訳なんだけど、ホントにそれって社会に“還元”できる繁栄でしょうか?
“景気が回復した”と世間はいうけど、儲かってるのは一部の“デイトレーダー”や外資系企業だけっぽいんだが、気のせいだろうか?否、事実である。“実力社会”はわかるが、ホントに必要なのは、世間から“落ちこぼれ”とバカにされながらも、細心の注意を払って自分のポジションの“その先”にまでサービスを行なえる人材であって、それがわからない様な幹部は、結局内部の“裏切り”を見破れない。だからと言って、派遣会社を信用し過ぎて正社員を育成できない企業は、遠からず倒産するとオイラは思ってる。人事にとって大事なのは、過去の経験や実績ではなく、その先を読んで自分に責任を持てる人材の育成である。そこに費用が掛かると言うなら…会社を清算すべきであろう。